続いて真の実力を測るベンチマークテストの結果をチェックしてみよう。MSI Centerの設定は特に言及がない限り「エクストリーム」で、GPUは「ディスクリートGPUモード」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」に設定している。
CPUの馬力をストレートに反映する「CINEBENCH 2024」(最低実行時間10分)のスコアは、CPU(マルチスレッド)で1217pts、CPU(シングルコア)で112ptsとなった。16コア24スレッドだけあって、マルチスレッド性能は優秀だ。
「PCMark 10」では、日常操作(Essentials)、オフィス作業(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)のシナリオに基づいた作業を実際のアプリを使って行うテストを試した。スコアは「7471」で、UL Benchmarksの統計によれば、デスクトップPCも含め、全PC中で上位15%に入るハイレベルなスコアだ。
ゲーム向けの3D描画性能を計測する「3DMark」のスコアは、DirectX 12ベースのSteel Nomadが2429、Steel Nomad Lightが1万2265という結果になった。レイトレーシングを含むDirectX 12 UltimateベースのSpeed Wayでは3102だ。
RTX 4060 Laptop GPUを搭載するノートPCの平均値(公式サイトの登録スコア)に比べて、それぞれ20.3%、7.6%、20%のスコアアップとなっており、旧世代からのアドバンテージが感じられる。
3DMarkのスコア比較。NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUの平均値は、3DMark.comのスコアサーチから取得している。どのテストでも順当に進歩したスコアがでているまた、「モンスターハンターワイルズベンチマーク」では、1920×1080ピクセルの解像度、フレーム生成無効という環境かつグラフィックプリセット「高」+レイトレーシング「中」という設定において、平均71.35FPSと快適にプレイできるスコアが出ている。
生成AIに関するテストは「UL Procyon Benchmark Suites」で行った。画像生成を行うAI Image Generation Benchmark-Stable Diffusion 1.5(FP16)のスコアは1457となった。
上には上がいるが、512×512ピクセルの画像生成を1枚あたり4.287秒で行えている。また、メジャーなLLM(大規模言語モデル)でのトークン生成速度を計測するテキスト生成のテスト(AI Text Generation Benchmark)では、12GBのグラフィックスメモリが必要なLIAMA 2(13B)は実行できなかったものの、他の3つのモデルでは毎秒約50〜84トークンを出力できている。
どちらもグラフィックスメモリ容量の多いハイエンドGPUと比べると見劣りはするが、実用的に生成AI体験ができるパフォーマンスは備えているといえる。
Katana-17-HX-B14WFK-5060JPの魅力は、ゲーミングPCとしては比較的入手しやすいプライスでありながら、最新のゲームタイトルを高画質で快適にプレイできるパフォーマンスと高リフレッシュレートの高いディスプレイ性能を備えており、本格的なゲーミング体験がしっかりと得られることだ。
今回の評価機と同等のKatana-17-HX-B14WFK-5060JPの実売価格は24万9800円だ。ゲーミングPC入門者はもちろん、上を目指してステップアップしたい上昇志向のゲーマーにも適している。
クリエイティブや生成AIなどでも活用できるため、ゲーム以外にもさまざまな用途に活用できる総合パフォーマンスが高いPCを探しているユーザーにもおすすめできる。
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