続いてのセッションでは、日本AMDの楊博光氏(コマーシャル営業本部 部長)が登壇し、同社の最新CPU/APU/GPUの特徴と強みを紹介した。
日本AMDの親会社である米AMDは、2024年度の売上高が日本円換算で約3.8兆円となっている。株価も時価総額にすると10年間で50倍以上に成長しているという。売上高の25%以上を研究開発に投じるなど、CPU/APU/GPUの性能向上にも余念がないようだ。
最近だと、クライアント機器(PC/ワークステーション)向けのCPU/APU/GPUの好調ぶりをよく聞くところだが、実はサーバ/データセンター向けのCPU/GPUや組み込み機器向けのSoCが成長に大きな貢献を果たしているという。
レノボのワークステーションでは、ThinkPad Pシリーズには先述の通り「Ryzen AI PRO 300シリーズ」を搭載するモデルがある。ThinkStationにも、ハイエンドPC/ワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO 9000WX/7000WXシリーズ」を搭載するモデルが用意されている。
Ryzen Threadripper PRO 9000WX/7000WXシリーズを搭載する「ThinkStation P8」は、カスタマイズオプションが豊富で、「何はさておきCPUパワーは欲しい」というニーズから、「CPUもGPUもパワフルな構成がいい」というニーズまで、幅広くカバーできることが強みだRyzen AI PRO 300シリーズは最新アーキテクチャの「Zen 5アーキテクチャ」のCPUコアを搭載しており、最大で12基24スレッド構成を選択できる。内蔵GPUは「RDNA 3.5アーキテクチャ」で、演算ユニット(CU)も最大12基から16基へと増強されている。AI処理を得意とするNPUも、最新世代の「XDNA 2アーキテクチャ」を採用してピーク性能を最大55TOPS(毎秒55兆回)まで引き上げた。
NPUの性能は他社のモバイル向けCPUよりも高速だ。そのことから、楊氏は「AI機能をこれから活用していくのであれば、Ryzen AI PRO 300シリーズが最良な体験が得られる」と胸を張る。
また、Ryzen AI PRO 300シリーズは「バッテリー駆動時に大きくパフォーマンスが損なわれる」という課題を克服したと楊氏は語る。競合CPUのバッテリー駆動時と比べて、最大44%高いパフォーマンスで動作するとのことだ。これは、“ここ一番”のハイパフォーマンスが往々にして要求されがちなモバイルワークステーションにおいて、極めて意義深いアドバンテージである。
さらに、楊氏はRyzen AI PRO 300シリーズは多数のソフトウェア開発者から「ISV(独立ソフトウェアベンダー)認証」を取得していることを紹介した。ISV認証は、安定した動作や最適なパフォーマンスを発揮できることの“お墨付き”である。多様化するPCの使い方に対応しやすいことも、魅力だという。
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