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ダビングOKの地デジ+HD DVD-ROM搭載ノート──富士通「FMV BIBLO NX95S/D」新世代光学ドライブ搭載ノート連続レビュー第2回(3/4 ページ)

富士通のHD DVD-ROMドライブ搭載ノートPCはデジタルコンテンツの「ダビング」機能で注目されるBIBLO NXシリーズの最上位モデルだ。PC利用でよしAV利用でよしのバランスのよさもチェックしてみい

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デジタルダビングは魅力だが異なる2つのソフトが動作するTV機能

 NX95S/Dだけでなく、富士通のハイエンド地上デジタル対応PCの特徴となっているのが「デジタル放送のダビング機能」だ。録画時に「ダビング」モードで録画することでHDD上に同じ番組を2つのデータとして録画し、片方をDVD-RAMへムーブしたあとも、HDに残ったデータをHD映像として再生できる。ただし、2つのデータとしてHDD上に保管して置けるのは1番組だけなので、DVD-RAMへダビングしないと別の番組を「ダビング」モードで録画できない。これ以外にもDVD-RAMへのムーブはSDクオリティにソフトウェアでダウンコンバート(MPEG2エンコード)しながら処理されるため、相応に時間を要するなど不便な点も多いのだが、現状は民生機(DVDレコーダーなど)でも実現されていない機能であり、恒久的な保存用としてDVD-RAMに残しつつ、視聴用にはHD映像も可能な限りHDDに保管しておくという使いかたは魅力的に思える。

地上デジタル放送の視聴・録画ソフトである「Digital TV BOX」の録画予約画面。「メディア書き出し」という見慣れない設定項目があり,ここで「ムーブ」と「ダビング」を選択できる

 デジタル、アナログ両対応のTV機能に関しては、2つの異なる視聴録画用ソフトを利用する。いや、単に異なるというだけでなく、デジタル放送はピクセラ製、アナログ放送はパナソニック製とベンダーすら違っている。電子番組表や録画番組の管理などは画面レイアウトも操作性もまったく別物になっている。「デジタルしか見ない」「アナログしか見ない」というならともかく、大抵の場合両方のコンテンツを視聴して録画するはずだ。そうなるとどうしても2つの異なるソフトを使い分ける必要がでてしまう。録画番組の検索に関しては「3D Media Surfing」でデジタル、アナログ両放送で録画した番組を検索できるが、それだけでは十分とはいえない。それも場当たり的な対応でしかないのも事実だろう。この点に関しては早急に改善を望みたい。

左がデジタル放送用の視聴・録画ソフト「Digital TV BOX」,右がアナログ放送用の「TV fun Studio」のメニュー。メニュー構成から画面レイアウトまで異なる
左がデジタル放送用、中と右の2つがアナログ放送用のリモコン操作(中)マウス操作(右)の電子番組表。ラテ欄タイプなのは共通だが、デジタル放送用はリモコン操作もマウス操作も区別がないなどやはり画面レイアウトが異なる

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