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スタイリッシュなIntel G965BTXベアボーン──ASUS「T3-P5G965」BTXなベアボーンキット(2/2 ページ)

じわじわと数を増やしているBTXフォームファクタ。ついにBTXに対応したASUSのミニタワー型ベアボーンキットの使い心地を試してみた。

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Q-Fanを使うには設定が必要

 冷却効率と静音性を考慮したBTXフォームファクタを採用しているだけに、T3-P5G965の静音性にもがぜん期待が高まるわけだが、電源を入れた瞬間に業務用サーバ並みの爆音がとどろいた。ASUS独自のファン回転数自動制御機能「ASUS Q-Fan」に対応しているのだが、BIOSの「Q-Fan Control」を「Enable」にしただけではこの爆音は止まらない。付属CD-ROMからシステムモニタリングツール「ASUS PC Probe II」をインストールしてASUS PC Probe IIのメイン画面から設定画面を開き、「お好み設定」タブのQFanの「Control」ドロップダウンメニューを「Ultra Silent」などに変更することで、ようやくファン回転数制御が行われるようになった。ただし、Q-FanはCPUやシステムの温度に応じて段階的に回転数が変更する制御方法ではなく、一定温度に達すると突然ファンが高速回転に移行するというかなり大味な機能となっている。そのため、重い負荷で処理を行って設定温度ギリギリで稼働しているときは、低速回転と高速回転が頻繁に切り替わって耳障りだ。ファン回転数を段階的に上げるといった改善を望みたいところだ。

 同梱物は、ユーティリティCD、アプリケーションCD、Serial ATAケーブル2本、組み立てマニュアルなど。組み立てマニュアルには日本語版も用意されていて、図解入りで組み立て方法が解説されている。ただし、BIOSやOSインストール、ドライバ導入に関する情報は一切掲載されていないため、初めてPCの組み立てに挑戦するユーザーには説明が不足している。すでに自作PCの経験があるユーザーに向けた構成といえる。BIOSについては、メモリクロック以外のチューニング設定は一切用意されていないため詳細な説明は不要かもしれないが、前述の通りQ-Fanに関する設定や関連ツールの導入作業の手順に関する紹介は必要と思われる。

 ユーティリティCDには、Chipset Infドライバ、サウンドドライバ、LANドライバが一括インストールできる「ASUS InstAllユーティリティ」、Windows上からBIOSのアップデートが可能な「ASUS Update」、システムモニタリングツール「ASUS PC Probe II」、BIOS画面の画像を設定できる「MyLogo」といったASUS独自ユーティリティにくわえ、Adobe Reader v7.0、Direct X 9.0c、Norton Internet Security 2006英語版90日試用版が用意されている。また、アプリケーションCDには、バックアップ・リストアアプリケーションPheonix「FirstWare Recover Pro 2004」日本語版が収録されている。

組み込まれているマザーボードはASUS製のベアボーン専用のBTXマザー。搭載するチップセットは統合型のIntel G965にICH8を組み合わせたもの。刻印で型名は記されていないが、シールに「P5B-BN/DP_MB」とある

T3-P5G965に同梱されているクーラーユニットは右に見えるファンを組み込んだフードの中に左にあるヒートシンクがセットされている
筐体のフロントにあるインタフェースユニットもASUS製。基板には「T3-HIO」の刻印がある

 T3-P5G965は、作業性や使い勝手に改善を望みたい部分があるものの、インテリアとして使える筐体デザインと省スペースが特徴の製品だ。デザインを重視したいユーザーにとっては、気になるベアボーンになるだろう。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

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