PC初心者も簡単・快適！――ScanSnapと「楽2ライブラリ パーソナル V4.0」で始める電子ファイリング：第3回：楽2ライブラリ パーソナル（3/3 ページ）

ScanSnapで簡単かつ高速に紙資料の電子化を実現できることはお伝えしたとおり。今回は電子化されたファイルを効率よく管理するソフト「楽2ライブラリ パーソナル（らくらくらいぶらり ぱーそなる　以下、楽2ライブラリ）」を紹介する。キャビネットやバインダなど、現実のオフィスで採用されている紙資料の管理をPC上で再現できる「楽2ライブラリ」は、初めて紙資料の電子ファイリングに取り組む人にうってつけだ。

[瓜生聖，PR／ITmedia]

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

電子資料を机に広げて、閲覧／管理／編集が可能に

　楽²ライブラリでは、新たに「作業デスク」という機能を実装している。この新機能は、現実に資料を机の上に広げて閲覧／管理するのと同じように、これらの作業をPC上で再現したものだ。

　資料をバインダから取り出して整理、整頓する場合、まず机の上でページの順序や入れ替えなどを行い、その上でバインダに綴じこんでキャビネットに保管する。それと同様に、バインダから取り出したファイルの順序を変更したり、複数のバインダに収められていたページをまとめたり、まとめて削除したり、といったページ単位の編集作業が簡単にできるようになっている。

　ScanSnapで資料を電子化する際も、いったん作業デスクに取り込み（取り込む、というよりは作業デスクの上に広げるイメージだが）、それからバインダに綴じこむことで、1回のスキャンで複数のバインダに振り分けるような作業もしやすくなる。なお、作業デスクは一時的なスペースとして利用するものだが、そこにファイルを広げたまま終了しても、次回起動時にはそのままの状態で再開される。これもまさに現実そのままだ。机の上が散らかりがちな人は、作業デスクを散らかしっぱなしにしないよう注意しよう。

作業デスクでページ編集が効率化（画面＝左）。ページ単位だけでなく、インデックス単位での編集も可能になった（画面＝右）

大事な資料もバックアップすれば安心

　V4.0では標準でバックアップ／復元ツールが提供されているのもトピックだろう（楽²ライブラリ本体とは別のプログラムになっている）。バックアップは書庫、キャビネット単位で行うが、復元はバインダ単位で指定できるようになっており、復元先も任意のキャビネットを選択できるので、非常に自由度の高い復元が可能だ。

バックアップ／復元ツールは楽²ライブラリとは別のプログラムとして提供される（画面＝左）。元とは異なるキャビネットに、指定したバインダだけ復元する、ということも可能だ（画面＝右）

購入するなら是非セットモデルを

　楽²ライブラリは、ScanSnapとの強力な連携機能を持ちながら、ほかのデジタルデータも広範に、かつ同様に扱える優れた管理ソフトだ。特にその分かりやすいユーザインタフェースは、PC初心者が紙資料の電子化に取り組む際の非常に強力な助っ人になってくれることは間違いない。

　楽²ライブラリの価格は、PFUダイレクトで2万5200円とやや高価な印象があるが、ScanSnapの最新モデル「S510」とセットで購入すれば5万9800円で手に入る。実はこのセットモデル、ScanSnap S510に付属する「Adobe Acrobat 8 Standard」がAdobe Store価格で3万6540円なので、Acrobat 8 Standardと楽²ライブラリをそれぞれ単体で買うよりも安く、本体のScanSnap S510が手に入ってしまうという、非常にお買い得度の高いモデルなのだ。ScanSnap S510の導入を考えているのなら、楽²ライブラリもあわせて検討したい。