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白いテラバイト級NASの性能とやらを試す(3/4 ページ)

テラバイト級NASのイメージを覆すコンパクトな白い筐体。リビングに乗り込んだアイ・オー・データ機器の「LANDISK Home」を検証した。

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家庭向けに強化された機能

 逆にLANDISK Homeで強化された機能もある。デジカメコピー機能は筺体の前面にあるUSBポートにデジカメを接続し、FUNCボタンを押すだけであらかじめ指定していた共有フォルダに対して同期を行うというもの。LANDISK Teraにも同様の機能があるが、こちらはコピーを行った日付・時刻でフォルダが作成され、そこにコピーされる。つまり、デジカメ側のファイルを削除しておかないと毎回すべてのファイルがコピーされてしまうのに対して、LANDISK Homeでは同期を取り、新しいファイルのみをコピーしてくれる。

 身近に常にPCがある人は「すべてコピーしたらデジカメから消せばいいのに」と考えがちだが、デジカメをビューアーとして利用する人は思いのほか多い。人に見せるためにお気に入りの写真をデジカメに残しておきたい、というニーズにも対応したわけだ。

家庭向けにウィザード形式の「はじめて設定」が用意されているのも特徴の1つ。初心者ユーザーでもとっつきやすい

 そのほか、iTunesサーバ機能も搭載された。ただし、実際のところiTunesサーバ機能はそれほど便利に感じなかった。というのも、LANDISK Homeから音楽ファイルを配信しようとすると、まず音楽ファイルを共有ファイル機能で転送し、そのうえでiTunesサーバの更新を行わなければならないからだ。

 iTunesサーバの更新にかかる時間を計測したところ、約4000曲の場合で3分強かかった。その間、iTunesサーバ機能は停止し、利用できなくなる。曲を追加するたびに3分待たされるのはちょっと辛い。すでに構築されたものを単に使うだけならともかく、日常的に追加されるライブラリの管理にはあまり向いていない。また、曲データの転送のためにファイル共有を行うのであれば、単純にファイル共有機能を使ってライブラリファイル自体を共有するという運用のほうがいいかもしれない。

 設定画面でリビングでの利用を考慮した設定が多いのも特徴だ。LANDISK Homeの消費電力を抑えるためのモードが用意されたほか、ステータスLEDの輝度調整も行える。ステータスLEDはもともと消費電力が低いので、これは省電力のためではなく、リビングで映像視聴中などに光が目ざわりに感じるときのためのものだ。

Microsoftネットワーク ファイル共有、AppleShareネットワーク ファイル共有、DLNA Server、iTunes Serverの4つのサービスがある。iTunes Serverはライブラリが変更されるたびに更新が必要(画面=左)。前面のUSBポートは同期をとるデジカメコピーに対応(画面=中央)。ステータスLEDの明るさ設定があるのも細かい配慮だ(写真=右)

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