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好調のAtom系アイテム――それでも店員さんは“Core Duo”を思い出す古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

日照りの続く7月初旬のアキバで、自作ユーザーから熱い視線を浴びていたのは、MSIの「Wind Notebook U100」とRADEON HD 4870搭載カードだ。ただし「登場しては姿を消し」のもどかしい状況はしばらく続きそう。

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TDP 140ワットの「Phenom X4 9950 Black Edition」が“意外と”売れている

AMDのPhenom X4ニューフェイス

 7月第一週、Phenom X4の最上位モデル「9950 Black Edition」と、低消費電力モデル「9350e」「9150e」の発売が始まった。価格は9950 Black Editionが3万円弱で、「9350e」が2万4000円前後、「9150e」が2万円前後となる。電気街全体でみれば、各モデルとも潤沢に出回っている。

 Phenom X4 9950 Black Editionは2.6GHzで動作するクアッドコアCPUで、512Kバイト×4個のL2キャッシュと2MバイトのL3キャッシュを備える。TDPは1つ下位の9850 Black Editionの125ワットから上がり、140ワットに。また、Black Editionのため、動作倍率が自由に変更できる仕様になっている。

 Phenom X4 9350eと同9150eはTDPが65ワットのクアッドコアCPUで、エラッタを解消したB3ステップのためモデルナンバーの下2ケタが「50」となっている。動作クロックは9350eが2.0GHzで、9150eは1.8GHz。L2/L3キャッシュ容量は9950 Black Editionと同じだ。

 3モデルのうち最も売れているのは、多くのショップで9350eとのこと。「AMDのCPUは低価格と低消費電力を期待して購入する人が多いです。価格についてはどのモデルもクリアしていますが、9000eシリーズは消費電力が非常に低くて好評です。そのなかで最高の性能を持つ9350eがヒットするのは読めていました」(クレバリー1号店)という。実際、代理店に入った9350eの在庫は、複数のショップで取り合いになったという話も聞いた。

 ただし、消費電力の面で不利と思える9950 Black Editionの売れ行きも好調だった。某ショップは「TDPは高いですが、実際に動作させると9850 Black Editionよりも消費電力が低いというウワサがあり、ハイエンド志向のユーザーにウケがいいですね。これは意外な展開でしたよ」と語る。

 なお、Phenomの好調ぶりは、対応マザーにも好影響を及ぼしている。同じタイミングで入荷したAMD 780搭載マザー「GA-MA78GPM-DS2H」が、いくつかのショップでヒットを飛ばしていた。価格は1万2000円前後で、在庫は潤沢。

 GA-MA78GPM-DS2Hは全コンデンサに固体タイプを採用したmicro-ATXマザーで、128Mバイトのビデオメモリを搭載しているのが特徴。ある店員さんは「固体コンデンサにこだわる人は増えてきましたね。あまり高くないので、入荷日から好調に売れています。ただ、デュアルコアCPUのAthlon X2を搭載するという人も結構いましたよ」という。

Phenom X4 9950 Black Edition。ちなみに、リテールクーラーは9850 Black Editionと同じように付属している(写真=左)。左が「Phenom X4 9150e」、右が「Phenom X4 9350e」(写真=中央)。ギガバイト「GA-MA78GPM-DS2H」(写真=右)

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