「これぞ真のフライング」――スタートで派手に転んだ「CR-5400」：古田雄介のアキバPickUp！（4/4 ページ）

メモリカードアダプタとして異例の注目を集めていた「CR-5400」が9月5日に発売、しかしその翌日リコールされた。人気となった理由とリコールの原因、そしてCR-5400の今後について聞いて回った。

[古田雄介＆ITmedia アキバ取材班，ITmedia]

「同じ2段占有型でも安心感が違います！」多くのショップが「MUSASHI」に熱視線

サイズ「MUSASHI SCVMS-1000」

　9月4日、サイズのVGAクーラー「MUSASHI」が複数のショップに入荷した。価格は4500円弱で、在庫は潤沢だ。

　MUSASHIは厚み35ミリのスリムなボディに、2基の10センチファンとフィン、2本のヒートパイプを搭載したVGAクーラー。薄型ながら、ファンの回転数は800〜2000rpmまで対応しており、RADEON HD 4870やGeForce 9800GTXにも装着できるという高い冷却能力を備えているのが特徴だ。

　入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPが「最近の売れ筋グラフィックスカードは、CPUよりも発熱が激しいものが多いです。標準で大型クーラーを備えているのも当たり前で、とにかく場所をとります。そこで冷却性能はそのままにスリム化したクーラーが登場すれば、やはり人気が出ますよね」と語るように、入荷初日から好調に売れているというショップが多かった。

　とはいえ、グラフィックスカードとあわせて2段分のスロットを占有するのは、多くのリファレンスデザインと同じ。これについては、デモ機を展示しているBLESS秋葉原本店が「同じ2段占有型でも、隣接するカードとの隙間ができるのが大きいですよ。実際には風を確保するため、もう1段のスロットを空けるのが理想です。それだけで十分に冷えますから」と語っていた。

MUSASHI SCVMS-1000の外観（写真＝左）。BLESS秋葉原本店で見られるMUSASHIのデモ。2段目のスロットスペースに余裕があるのが分かる（写真＝中央／右）