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なぜか差せるアナがある──何か反則っぽい“極小”microSDリーダー「DN-CR268B」なんだか“ちっこい”ヤツを試してみよう(1/3 ページ)

一見キワモノ、使ってみると意外にどうよ。上海問屋の極ミニ“microSDリーダー”「DN-CR268B」はケータイ用メモリカードリーダー、そして常時接続しておける大容量の極ミニUSBメモリ兼ストレージになってしまう。

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なぜか差せる穴がある

photo 上海問屋のmicroSDリーダー「DN-CR268B」(取り外し用爪付きタイプ)。価格は484円(税込み)の安心プライス
撮影:矢野渉

 「何これ。ワイヤレスマウスのレシーバー? あぁ、Bluetoothレシーバーかな」──。これなーんだ? と聞くと、約66%(ITmedia調べ)がそう答えた、何だか分からない物体が「DN-CR268B」だ。表面にはストラップホールと黄色いスイッチのようなものが付いている。

 実はmicroSDリーダーである。「そうか。黒いものがキャップになっていて、これが外れるのね」──。

 はずれ。

 microSDスロットはUSB端子の「中」にある。

 USB-A オス端子はもっともよく見かけるUSB端子。差す方向の上下を確かめるために端子の正面もこれまたよく見るので、形を覚えている人も多いだろう。一般的なUSB機器はこのすき間に、PCに備わるUSB メス端子の突起とストッパーがかみ合ってカチッと接続される仕組みだ。

 この製品を最初に考えた人は、USB端子の上にmicroSDをふと置いたときに絶叫したに違いない。microSDの本体サイズはUSB-A オス端子の内部にある白い(白でない製品もあるだろうが)基板とほとんど同じなのだ。「なら、ここに差しちまえばいいべ」と。きっとそうである。

 USB機器としての機能を果たすため、端子内部の基板をできるだけ薄くし、その上下にUSBとmicroSDのための接点を設けてある。薄くした分、microSDを入れる穴ができあがったというわけだ。USBの仕様を策定したUSB Implementers Forumも、まさかここに何か細工をするとは思わなかったことだろう(これが規格上、反則なのかは分かりません)。

photophoto USB端子の「中」にmicroSDスロットがある
撮影:矢野渉
photo いままで自分で所持する“ちっこいUSBメモリ”で最小だった「USBピアス」と比較。DN-CR268Bは体積こそはあるが、USB端子に差しても出っ張らないので「差しっぱなし」にできる

 microSDをこの“反則”(最上級のほめ言葉)スロットに差し、このままUSB端子に差すだけで、よくあるメモリカードリーダー使用時と同様にリムーバブルディスクとして認識する。microSDは本体の黄色い取り出し用のツメを押すと取り外せる。

 DN-CR268Bがえらいのは、microSDHCにもきちんと対応すること。手持ちのサンディスク製16GバイトmicroSDHCをはじめ、各容量のmicroSDHCが認識し、使用できたのを確認した。16GバイトのmicroSDHCとともに使用すると、かなり大容量のUSBメモリ代わりになってしまう。

 そして、もっとえらいのは「差しても出っ張らない」こと。USB端子から6ミリしか出っ張らないので、PCに差したままでもいいのだ。


超小型microSDリーダー「DN-CR268B」を使ってみる
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