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タッチ対応で、Windows 8時代のスタンダードマシンに進化――「HP ENVY TouchSmart Ultrabook 4」を試す初めてのPCは何がいい? と聞かれたら(1/3 ページ)

Windows 8が出た今、これからノートPCを買うなら、家用のマシンもタッチ操作ができると快適だ。HPのタッチ対応Ultrabookは、使いやすさとコストパフォーマンスを高いレベルで両立しており、“初めてのPC”として勧められるマシンに仕上がっている。

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“家ノートPC”でもタッチ操作を

photo HPの秋冬モデルでは唯一のタッチ対応Ultrabook「HP ENVY TouchSmart Ultrabook 4」。10点マルチタッチに対応するディスプレイを備える

 Windows 8発売と同時に、タッチパネルを搭載するノートPCがメーカー各社から登場した。“マウスとキーボードで十分。ノートPCでタッチ操作なんて面倒だな”と感じる人もいると思うが、これからはタッチ操作も徐々に普及していくと思われる。

 Windows 8発売時の家電量販店でも、多くの人がノートPCでタッチ操作を試していたが、タッチパネル非搭載のモデルでもディスプレイを触っている様子が多く見られた(一応、タッチパネル非搭載と書かれたシールをベゼルに貼っていた)。実機に触れば、「ああ、ノートPCのタッチ操作もアリだね」と納得する人は少なくないだろう。

 新OSの機能を満喫するという観点でも、これから新しくノートPCを買うならば、タッチ対応マシンの方が色々と楽しめそうだ。今回は、日本HPの「HP ENVY TouchSmart Ultrabook 4」を紹介しよう。本機はタッチパネル付きの14型ワイド液晶ディスプレイとWindows 8を搭載したUltrabookだ。

 同社の2012年夏モデルで投入した14型Ultrabook「ENVY4-1000」の姉妹機にあたり、デザインや仕様の多くは共通する。夏モデルのENVY4-1000を継続販売している状況下では(秋冬モデルではENVY Ultrabook 4-1100に名称を変更)、本機の存在意義は、Windows 8をタッチで楽しむということに尽きるだろう。このレビューでは、そのタッチ操作の使い勝手に注目してチェックする。

デザインは従来機を継承 タッチパネルで重量、厚みがやや増加

 ENVY TouchSmart Ultrabook 4のボディカラーはブラック/シルバーのみ。天面や底面、側面がブラック、パームレストとキーボードベゼルがシルバーとなる。ボディの素材はアルミニウム合金で、天面とパームレストにヘアライン加工を施すデザインは従来機と変わらない。天面、パームレストともに光沢を抑えており、落ち着いた印象を受ける。

 黒と銀ということで、基本的にはどんな場所に置いてもなじむデザインだが、特に自宅の書斎など、静かな場所によく合いそうだ。ちなみに、タッチパネル非搭載モデルのENVY Ultrabook 4-1100は、パームレストやキーボード部がブラック、側面や底面がレッドとなるカラーバリエーション「ブラック/レッド」も用意する。こちらは黒と赤のコントラストが魅力的なモデルで、欲を言えば、ENVY TouchSmart Ultrabook 4でも用意してほしかった。

photophoto 天面にはヘアライン加工を施している(写真=左)。光沢を抑えたブラックの天面には左下にある「HP」のロゴがよく映える(写真=右)

 ボディのサイズは342(幅)×237(奥行き)×23(厚さ)ミリ、重量は約2.1キロだ。一方、従来機のサイズは340(幅)×236(奥行き)×19.8(厚さ)ミリ、重量は約1.77キロとなる。幅と奥行きはほぼ変わらないが、タッチパネルを搭載した分、厚さは3.2ミリ、重量が約330グラム増えている。

 重量が2キロを超えたことで、持ち歩きにはかなり不利になったと言える。家の中で持ち運ぶならいいが、外に持ち出すのには向かない。厚さが23ミリと増えたことも、バッグに入れる際にはマイナスだ。本機はモバイル用というよりも、自宅で気軽に利用するPCとして使うのが妥当だろう。

 厚さは23ミリだが、インテルが定めるUltrabookの要件から外れているわけではない。Ultrabookを名乗る本体厚の条件は、ディスプレイサイズが14型以上の場合は厚さ21ミリ以下、14型未満の場合は厚さ18ミリ以下、となっているが、タッチパネル搭載機においては、厚さが2ミリ増えても要件を満たすことにしているため、ギリギリで条件を満たしている。

 インタフェースについても従来機と変わらない。USB 3.0を2基、USB 2.0を1基(電源オフ時の給電に対応)、HDMI出力、音声入出力、メディアカードスロット(SDXC対応SDメモリーカードとMMCが利用可能)、約92万画素のWebカメラ、デジタルマイクを搭載する。通信機能はギガビットLAN、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0を利用可能だ。基本的に家の中で使うには、必要十分な機能がそろっている。

photophoto 本体の前面と背面にはインタフェースを搭載しない。従来機とインタフェースの種類や配置は共通する(写真=左)。液晶ディスプレイのヒンジ部に“Hewlett-Packard”と刻印されている(写真=右)
photophoto 左側面には有線LAN(下側が開閉するコネクタを採用)、HDMI出力、USB 3.0×2、メモリカードスロット、電源ランプ、ストレージのアクセスランプを配置(写真=左)。右側面には電源オフ時の給電に対応するUSB 2.0と音声入出力、盗難防止(ケンジントンロック)ポートを備える(写真=右)
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