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QNAPの“革命的”ファームウェア「3.8」を試すさらにできるようになった最強NAS(1/2 ページ)

QNAPのTurboNASは、継続的なファームウェアのバージョンアップが特徴の1つ。今回リリースされた「3.8.0」および「3.8.1」はブレイクスルーともいえるバージョンだ。

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 TurboNASのファームウェアが立て続けにリリースされた。11月16日に3.8.0 Build1114、その3週間後の12月6日には3.8.1 Build1205がリリースされている。一般にバージョン番号は2番目の数字までが機能的な変化を示し、末尾はバグ修正や既存機能の改善など、軽微な変更を意味することが多い。ところが、今回は3.8.0から3.8.1においても重要な変化がある。順を追って見ていくことにしよう。

ユーザーの統合化を果たした「ファームウェア3.8.0」

ログイン画面はシンプルになった。ユーザを一元管理するため、まずログインしてからアプリを選択する

 まずファームウェア3.8.0によって、TurboNAS管理画面の「入り口」が大きく変わった。今まで「Multimedia Station」「Music Station」など、TurboNASのアプリケーションは個別にユーザー管理を行っており、各々ログインIDを入力しなければならないため、管理画面から各アプリへは単なるリンクに過ぎなかった。

 一方、新しくリリースされた3.8.0ではユーザアカウントを一元管理できるようになり、アプリごとのログインが不要な、いわゆるシングルサインオンが実現されている。また、それに伴って管理画面に戻らなくても各アプリ間での移動も可能になった。

 なお、各アプリごとにユーザーを登録する、今までと同じ個別管理(スタンドアロンアプリケーションユーザー)も選択できる。

アプリの1つ「PhotoStation」の管理画面。ユーザー管理を「システムユーザー」か「スタンドアロンアプリケーションユーザー」のどちらにするかを選択(画面=左)。ユーザーのアクセス権はユーザー一覧画面から編集する。サービスやアプリケーション単位でユーザー権限を定義できる(画面=右)

アプリケーションにのみ権限を付加することでアプリケーション専用ユーザーを作成することもできる。ログイン後のメニューが限定されている(画面=左)。シングルサインオンのため、各アプリ間で移動してもログイン情報は保持される(画面=右)

各アプリケーションも機能を強化

 各アプリケーションもバージョンアップされているが、より人との共有に重きが置かれるようになった印象だ。Music Station 3.0は共有プレイリストをサポートし、ほかのアカウントとプレイリストを共有できるようになった。なお、共有プレイリストの編集権限はアカウントごとに制御可能だ。

 Video Stationは、YouTubeのような動画サイトで、Webベースのビデオプレーヤーとして使えるだけでなく、友人どうしやサークルなどの動画の共有場所としても有用。コメントを残したり、評価をつけたりと、なかなかに高機能だ。トランスコード機能も搭載しているので、再生フォーマットに制限の多いモバイルデバイスでも利用できる可能性が高い。

Music Station 3.0ではアカウント間でプレイリストを共有できる(画面=左)。Video StationはYouTubeなどの動画サイトと同様の機能、インタフェースだ(画面=右)

Video Stationの編集画面。タイトルやタグのほか、共有設定などもここで行う(画面=左)。Video Stationのリポートと統計値画面。管理機能も充実しており、仲間内だけの動画サイトとして利用することもできる(画面=右)

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