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「こんなとき、どんな設定をすればいいか分からないの」という人に――ファイルサーバ編シン・ゼロから始めるQNAP 第3回(2/3 ページ)

読めばいいと思うよ。

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シナリオ2――家族間でファイルを共有する場合

 2人暮らしのB氏・C子さん夫妻は、B氏がWindowsデスクトップPCを、C子さんがMacbook Airを使用している。2人が撮った写真や動画、音楽は共有したいが、個人的なデータはプライバシーを尊重してアクセスを制限したい。

複数の個人ユーザー/複数のOS対応

作業内容

  • ユーザーの追加
  • 個人用フォルダの作成
  • Appleネットワーク・AFPの有効化
  • サービス発見・Bonjourの設定

 シナリオ2はQNAP TurboNASを複数のユーザーで共有するケースだ。各ユーザー1人だけが読み取り/書き込み可能でほかのユーザーは読み取りもできない個人用フォルダ、それと全員が読み取り/書き込み可能な共有フォルダを作成する。

 操作の基本的な流れはシナリオ1と同様だ。それに加え、ユーザー作成時に「個人共有フォルダ」を作成すればよい。また、WindowsだけでなくMacからもアクセスできるようにするにはMacからWindowsファイル共有を使ってマウントする方法もあるが、TurboNAS側にMac用のファイル共有プロトコルAFP(Apple Filing Protocol)をしゃべらせる方法もある。

 AFPの設定は「ネットワークサービス>Win/Mac/NFS」の「Appleネットワーク」タブを選択、「AFP(Apple Filing Protocol)」を有効にする」にチェックを入れる。さらに「ネットワークサービス>サービス発見」の「Bonjour」タブから「AFP(TCP/IPで動作するサーバメッセージブロック)」を有効にしておく。

 もし、家族内でTurboNASの利用容量をきちんと分配したい、1人でストレージを独占してしまわないようにしたい、というのであればクオータを有効にする。クオータ(quota)は「割り当て」のことで、利用者ごとに容量制限を設けることができる。

 まずは全ユーザーを対象とするクォータを有効にし、全ユーザー同一サイズに設定する必要があるが、そのあとで必要に応じて個々のユーザーのクォータサイズを変更することもできる。

ユーザーの作成ウィザードで「個人共有フォルダの作成」で「はい」にチェックを入れる。共有フォルダ名はアカウント名と同じでよい(画面=左)。作成した個人共有フォルダはデフォルトで読み取り/書き込み権限がついている。ほかのユーザーと共有するPublicフォルダのRWにチェックを入れて読み取り/書き込みを可能にしておく(画面=右)

Macから利用する場合はAFPを有効にする。DHX2認証はLion以降のMacでデフォルトになっている認証方式(画面=左)。ネットワーク上でMacからTurboNASが発見されるよう、BonjourにAFPサービスを登録する(画面=右)

クォータの設定は「特権の設定>クォータ」から。まずは「全ユーザを対象とするクォータを有効にする」にチェックを入れて全ユーザ共通のクォータサイズを設定する(画面=左)。ユーザーごとに異なるクォータサイズを設定したい場合は「特権の設定>ユーザ」でユーザーの一覧を表示、「アカウントプロファイルの編集」から設定する(画面=右)

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