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2013年のIT機器販売動向、タブレットが前年比79%増の成長──GfK調べPCは前年比4%増、携帯電話は同8.5%減

GfKが2013年の家電/IT機器市場の国内販売動向の調査結果を発表。タブレット市場の大幅成長に対し、個人PC市場の減少、およびスマートフォン市場の成長鈍化が顕著となった。

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 市場調査会社 ジーエフケー マーケティングサービスジャパン(GfK)は2月13日、2013年の家電/IT機器市場国内販売動向の調査結果を発表した。

 2013年の家電小売市場規模は約7兆4400円。白物家電/カメラ関連製品の額は前年を上回ったが、AV製品/通信関連製品の落ち込みを補うには至らず、前年比1.5%減と縮小した。

 携帯電話・スマートフォン市場は前年比8.5%のマイナス成長。スマートフォン単体では前年比2%増(2600万台出荷)だが、2012年の前年比65%増と比べると伸びは急激に鈍化した。また、2013年12月時点のスマートフォン所有率も当初の見込みを下回る約46%にとどまった。ただ、製品ラインアップの拡充により携帯電話アクセサリー市場、特に保護フィルム/充電器カテゴリは前年比2ケタ成長、ケースカテゴリも前年比6%増と伸びた。

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 IT機器(PC、タブレット)市場は前年比4%増(1585万台出荷)の伸び。ただ、リテール市場は個人向けPCカテゴリで前年比20%減のマイナス成長、特にデスクトップPCの減少が顕著だった。一方、リセラー市場はWindows XPサポート終了や消費増税が迫る機会を背景に法人向けPCの出荷が好調で、同23%増と市場を牽引した。これまで下降を続けていたPC平均価格も2012年末からの円安が一因となり、リテール市場は前年から13%増、リセラー市場は8%上昇した。

 タブレット市場は前年比79%(545万台)と急成長。特に7型クラスのモデルの伸びが顕著で、通年の数量構成比が60%に達した。リセラー市場もラインアップ拡充や法人への導入促進により出荷数量が伸びている。

 PCとタブレットを合計すると、出荷数量は前年比16%増となった。リテール市場においてはPCの落ち込みをタブレットが補う格好で、タブレットの数量構成比は前年の23%から38%まで拡大した。一方、法人への導入はまだ限定的なようで、同構成比は6%にとどまった。


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