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斬新すぎる“7スタイルPC”の実力は?――「dynabook KIRA L93/W9M」(使い勝手編)東芝入魂の超変形マシン(2/3 ページ)

2つの変形機構によって“七変化”を実現した東芝「dynabook KIRA L」シリーズ。ハイスペックな東芝ダイレクト直販モデルでその実力に迫る。

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使ってみると便利さを実感できる7つのスタイル

 最大の特徴は冒頭で触れた通り、用途に応じて7つのスタイルで使えることにある。人によっては、7つもあると分かりづらい、使い分けが煩わしいと感じるかもしれない。しかし、7つすべてを使いこなす必要はなく、使いたいスタイルだけを利用すればよいので、あまり難しく考えなくてもよいだろう。

 しばらく実際に使ってみて気付いた利点は、スタイルチェンジのステップ数が少なくて済むことだ。例えば、いくらノートPCとタブレット、どちらにもなるといっても、商談をしている相手の前でスタイルを切り替えるのにモタモタして相手を待たせてしまっては、台なしになりかねない。1人で作業していても、クリエイティブな思考の流れを中断させないためには、スタイルチェンジを速くできたほうがいいに越したことはない。

 その点、dynabook KIRA Lには7つの選択肢があるため、入力優先スタイルから観賞優先スタイルへ、相互にすぐにチェンジすることが可能だ。7つのスタイルと、東芝が想定する主な利用シーンを以下にまとめた。

  1. ノートPCスタイル――キーボードとスティックでの文書作成
  2. フラットスタイル――対面の相手と画面を見ながらキー操作
  3. テントスタイル――タッチ操作で映像/音楽コンテンツを楽しむ
  4. スタンドスタイル――狭いスペースで映像再生やSkypeなどを利用
  5. デスクトップスタイル――少人数で画面を見つつ、ワイヤレス操作
  6. キャンバススタイル――画面に浅い角度をつけてペン入力
  7. タブレットスタイル――大画面・高解像度タブレットとして利用
dynabook KIRA L 基本となる「ノートPCスタイル」。360度回転ヒンジを搭載しているが、液晶ディスプレイ背面にバッテリーを内蔵した重量バランスの関係上、ノートPCスタイルで安定するチルト角度は135度くらいまでだ
dynabook KIRA L ヒンジを180度開いた「フラットスタイル」。周囲の人にディスプレイの表示内容を見せたい場合に適した観賞メインのスタイルだが、入力がしやすいノートPCスタイルから、ワンステップで変化でき、すぐに戻せる
dynabook KIRA L キーボードと液晶ディスプレイの先端部をスタンド代わりにした「テントスタイル」。こちらも観賞メインの用途、リラックスした姿勢で動画などを楽しむ場合に向く。キーボードを接続したまま変形できる
dynabook KIRA L キーボードを取り外し、PC本体部を回転させてスタンドとした「スタンドスタイル」。こちらも観賞メインのスタイルだ。それまでキーボードを接続しないスタイルで使っていた場合、こちらが便利だ
dynabook KIRA L スタンドスタイルをもとに、キーボードをBluetooth接続で利用する「デスクトップスタイル」。ノートPCスタイルより設置場所の自由が利く
dynabook KIRA L 「キャンバススタイル」は独特の位置でキーボードが外れるdynabook KIRA Lならではのスタイル。イラスト作成など、ペン入力をじっくり行なう用途に適している。詳しくは後述するが、ペン入力機能にこだわっているのも特徴の1つだ
dynabook KIRA L キーボードを取り外し、PC本体部を360度回転させて畳んだ「タブレットスタイル」。重心の関係でスタンド側を持つと比較的軽く感じやすいが、この状態でも約1.3キロあるため、片手で使うには厳しい

 例えば、スタンドスタイルとテントスタイルの用途はかなり似ているが、実際に使うと、決して無駄ではないことが分かる。観賞優先のスタイルにしたいとき、その直前にノートPCスタイルで使っていたならばテントスタイルに、キャンバススタイルやタブレットスタイルで使っていたならばスタンドスタイルに、どちらもワンステップですぐに切り替えられるのだ。2in1デバイスとしての実用性は非常に高いと言える。

 7つという数を意識すると、意外に盲点となりがちだが、このスタイルチェンジのステップ数の少なさ、使い勝手のよさはdynabook KIRA Lならではの魅力として特筆できる。

dynabook KIRA Ldynabook KIRA L タブレットスタイルを背面から見た様子(写真=左)。スタンド部が折り返された形となる。キーボード部は表と裏を反対にして装着することも可能だ(写真=右)。こうしておけば、キーボードを取り外さないまま、タブレットスタイルにした場合に、キーボードが内側にしまわれるため、ボディを握った手がキーに触れて違和感を覚えるようなことがなくなる

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