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G-Tune印のハイエンドゲームマシン「NEXTGEAR i850」実力診断Haswell-E+X99であと5年は戦える(1/2 ページ)

ゲーミングPCブランド「G-Tune」にラインアップされるNEXTGEAR i850シリーズは、先進規格に対応した高い拡張性や将来性が魅力のハイエンドモデルだ。性能をチェック!

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ココが「○」
・最大8コア16スレッドの超強力CPUを搭載
・最新ハイエンドグラフィックスカードを選択できる
ココが「×」
・標準構成のデータストレージはHDD
・値段は高め

高性能グラフィックスカードを搭載したハイエンドゲーミングモデル

 マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」から、開発コードネーム「Haswell-E」ことIntel新世代のハイエンドデスクトップCPUを搭載した「NEXTGEAR i850」シリーズが登場した。

 「NEXTGEAR」シリーズではおなじみの個性的なデザインのPCケースに、Haswell-Eを中心とした高性能基本システムを新たに導入し、高性能グラフィックスカード、高品質パーツでまとめたこだわりのゲーミングモデルとなっている。

「NEXTGEAR i850」シリーズ

 基本構成は搭載GPUのグレードによって「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「ゴールド」「ゴールド カスタム」「プラチナ」「プラチナ カスタム」と4段階6種類用意されており、それぞれBTOで一部構成を変更してオーダーすることができる。今回はゴールドモデルベースの評価機を入手したので、構成や性能をチェックしていこう。

Haswell-Eの採用による超パワフルな処理能力

 NEXTGEAR i850の基本システムは、Haswell-Eの名で知られるハイエンドデスクトップCPUを中心としたシステムを採用する。具体的には、標準のCore i7-5820K(3.3GHz/最大3.6GHz)のほか、BTOでCore i7-5930K(3.5GHz/最大3.7GHz)、さらにIntelのコンシューマ向けCPUラインアップの最上位モデルであるCore i7-5960X Extreme Edition(3GHz/3.5GHz)も選べる。Core i7-5820KとCore i7-5930Kは6コア、Core i7-5960X Extreme Editionは8コアを内蔵。さらにHyper-Threading(HT)にも対応しているので、それぞれ12スレッド、16スレッドの同時実行が可能だ。

 ビデオ編集や写真編集、ゲームの物理演算などでは、Core i7-4790Kなど第4世代Coreプロセッサー(Haswell)を上回る爆発的なパフォーマンスを発揮する。

 Haswell-Eは、メインメモリとして、従来のDDR3 SDRAMを改良してより高速転送ができるようにしたDDR4 SDRAM(DDR4-2133)の4チャンネル同時アクセス(クアッドチャンネルアクセス)に対応している。DDR4-2133はデータ転送レートが2133MT/秒で1チャンネルあたりのデータ転送速度が17.1Gバイト/秒、4チャンネルでの帯域は68.3Gバイト/秒にも達する。これは第4世代Coreプロセッサ(DDR3-1600デュアルチャンネル)の2.66倍に相当する。

 この広帯域を実際に使うためにはメモリを4枚1組で使う必要があるが、NEXTGEAR i850でももちろん対応している。メモリ容量は32Gバイト(8Gバイト×4枚)と64Gバイト(8Gバイト×8枚)が選べるが、いずれもクアッドチャンネルアクセスに対応している。

 高速メモリは、CPUの処理性能が高ければ高いほど効果的だ。逆に言えば、Core i7-5960X Extreme EditionのようなCPUと遅いメモリを組み合わせるとCPUの足を引っ張る場面が多くなるわけだが、NEXTGEAR i850ではそのような不安は皆無で、Haswell-Eシステムのポテンシャルをしっかりと引き出せる構成といえる。

評価機は、Intelのコンシューマ向けCPUの最上位モデルであり、8コア16スレッドでの同時実行が可能なCore i7-5960X Extreme Editionを搭載していた。BTOでは6コアのCore i7-5930K、Core i7-5820Kも選べる(画面=左)。8コア16スレッド同時処理は圧巻の一語。レンダリング、動画変換、RAW現像、ゲームの物理演算などで圧倒的なパフォーマンスを発揮する(画面=右)

評価機ではなんと64Gバイトもの大容量メモリを搭載している。新規格のDDR4-2133メモリ(PC4-17000)4枚1組に同時アクセスするクアッドチャンネルアクセスにより、メモリ帯域は、68.3Gバイト/秒にも上る(画面=左)。CPUクーラーには、CoolerMasterのサイドフローCPUクーラー「Hyper 212 EVO」が標準で導入されている。CPUに直接接触するダイレクトタッチヒートパイプで効率のよい冷却が可能だ。BTOではさらに効率よく冷却できる水冷クーラーも選べる。また、CPUグリスが3種類から選べるのもユニークだ(写真=右)

ゲーミングの即戦力となる高性能グラフィックスカードを搭載、M.2 SSDも選択可能

今回の評価機ではGeForce GTX 780 Ti搭載カードが挿してあったが、これを搭載した構成はすでに販売を終了している。現在は、GeForce GTX 980搭載カードの構成がプラチナモデル、GeForce GTX 780を搭載した構成がゴールドモデルとして用意されている

 NEXTGEAR i850は、主にグラフィックスカード(の搭載GPU)の種類によって4グレードの基本構成が用意されている。GPU性能はゲームの画質、快適さに直結し、ゲーミングモデルとしては最重要といえる部分だけに、それぞれ高性能なグラフィックスカードを搭載しており、予算に応じて選択できる。具体的には、ブロンズがGeForce GTX 760、シルバーがGeForce GTX 770、ゴールドはGeForce GTX 780かRadeon R9 290X、プラチナではGeForce GTX 980となっている。

 また、データストレージは、標準で2TバイトのHDD(Serial ATA 6Gbps)を搭載している。BTOでは1Tバイトから5TバイトまでのHDDを最大2台まで搭載できるほか、SSDも搭載可能だ。SSDはIntel、Samsung、Plextorなどブランド/型番を指定して選ぶことができ、容量は120Gバイトから最大1Tバイトまで、PCI Express x2接続に対応したM.2 SSDなど、多彩なラインアップが用意されている。

 そのほか、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ、10メディア対応マルチカードリーダーも標準装備する。BTOでは光学ドライブとして記録型Blu-ray Discドライブ(BDXL書き込み対応)も選ぶことができる。

 プリインストールOSは、Windows 8.1 Pro Update 64ビットとWindows 7 Professional 64ビット(SP1)、Windows 7 Ultimate 64ビット(SP1)のほか、Windows 8.1 Proダウングレード権を利用したWindows 7 Professional 64ビット(SP1)が選択可能だ。

 それぞれ、3000円の上乗せでG-Tuneブランドのマスコットキャラクターである「G-Tuneちゃん」の壁紙、スクリーンセーバー、システムアイコン、システムボイス、デスクトップマスコットをセットにしたオリジナルデザインテーマに変更できるのが面白い。

GeForce GTX 780 Tiは、NVIDIAのGeForceシリーズのKeplerアーキテクチャの最上位モデルで、2880基のCUDAコアを内蔵する。NVIDIAからはこの後継のハイエンドとしてMaxwellアーキテクチャのGeForce GTX980が登場しており、これを搭載したモデルは「プラチナモデル/プラチナモデル カスタム」としてNEXTGEAR i850シリーズにラインアップされている(画面=左)。Radeon R9 290Xは、AMD Radeonシリーズのシングル最上位GPU(シングルGPUとして)だ。開発コードネーム「Hawaii」で、シェーダプロセセッサは2816基内蔵する(画面=右)

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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