進化した「Leap Motion」と「Oculus Rift」で広がるVR(Virtual Reality)の活用シーン:VRコンテンツをLeap Motion×Oculus Rift×Unityで始めよう!
Leap Motionは米Leap Motionが開発・販売している、手や指の検出に特化したセンサーです。日本ではBBソフトサービスが提供をしています。2012年の発売以降、モーションセンサー市場の広がりに伴い、商業利用も増えてきました。
Leap Motionの概要
「Leap Motion」は米Leap Motionが開発・販売している、手や指の検出に特化したセンサーです。2012年5月にプレオーダーが開始され、そのプロモーションビデオは多くの人に衝撃を与えました。当時はKinectで人の体を簡単に認識できることさえ新鮮だったので、さらに細かい手や指の検出など実現できないのではないか? という不安と、それと同等以上の期待感を多くの開発者が持ちました。
2013年7月に一般発売され、実際に使ってみると、確かに手や指の検出は可能だが、プロモーションビデオほどではない、というのが多くの評価でした。しかし、2014年4月にバージョン2.0がリリースされると、この状況は一変します。最初のプロモーションビデオのような高精度の検出ができるようになったのです。
Leap Motionには次の機能があります。これらを組み合わせてアプリケーションを開発します。
- 手や指の3次元位置を検出する
- ツール(棒状のもの)の3次元位置を検出する
- 指の関節を検出する
- 手を使ったジェスチャーを検出する
- 手や指の移動量、回転量を検出する
- 擬似的なタッチスクリーンを構築する
- カメラ画像を取得する
従来からの手や指の検出に加え、指の関節の検出、さらには検出に利用しているLeap Motionのカメラ画像を取得する機能があります。Leap MotionのSDK(Software Development Kit)は日々機能が追加されているので、そのときどきの最新の状況を調査するとよいでしょう。
活用の幅を広げるOculus RiftとUnityへの対応
さらに、2014年7月には米Oculus VRの「Oculus Rift」用のマウンタをリリースし、「Leap MotionをOculus Riftの目にする」という新しい方向性を得ました。これによって、従来は「見る」ことが主だったVR(Virtual Reality)アプリケーションに、「ユーザーからの入力」を加えることが、より簡単に可能となりました。
Leap Motionは当初から開発環境としてゲームエンジンである「Unity」への対応をしていました。Unityはゲームエンジンですが、今までの3Dアプリケーション開発環境と比較して、非常に開発しやすい環境になっています。これによって、Unityはゲーム開発以外の用途にも利用が広がっています。Leap MotionももとはPCの入力インタフェースとして始まりましたが、Kinectなどのような非接触入力デバイスと考えると、医療系やリハビリ系、工場などさまざまな分野への活用が考えられます。
Leap MotionとOculus Riftを組み合わせた商用利用はすでに始まっています。下記サービスはネイルアートのシミュレーションサービスとなっており、Leap Motionで認識した指にネイルアートを施し、Oculus Riftで表示するというものになります。このようにゲームではない、一般的な用途にもLeap MotionとOculus Riftが活用できるという非常に有用な事例となっています。
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