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米本社担当責任者が語る「Dropboxはここがいい」Pro使いましょうよ、Pro(2/2 ページ)

数多くの企業が激しく競うオンラインストレージサービス。そこで最も早くから参入していたのがDropboxだ。競合に対する優位性と今後の戦略を本社幹部が語る。

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“すでにあった”からユーザーはDropboxを選ぶ

 Dropboxに強さとしてワン氏が挙げるのが「オンラインストレージとしてスタンダードになっている」という認識だ。日本でもメール代わりにファイルを共有するサービスが先行して存在したが、Dropboxは、常用オンラインストレージとして最も早い段階からサービスを開始しており、そのため、スタンダードとしての地位を確保できたといえる。多くのユーザーが知っているので、ほかのユーザーにもDropboxの利用を勧める。勧められたユーザーは、シンプルに使えるのでそのまま使い続ける。スタンダードなので、ほかにも使っているユーザーが多いので共有も簡単だ。こうしてDropboxは、ユーザーを増やしていくことができたとワン氏は説明する。

 ワン氏は、自分が担当するDropbox Proについて、月額1200円で1Tバイトという大容量を利用できることのほかに、 それていて、共有データのアクセス権限設定を細かくできたり、リモートワイプ機能に対応して、紛失、または、盗難されたデバイスからリモートアクセスでローカルに同期しているデータの消去とDropboxへのアクセスをブロックしたりといった、管理とセキュリティに関連する機能を利用できることを訴求する。

Dropbox Proは、月額1200円で1Tバイトという大容量を利用できる

ほかにも、共有データのアクセス権限設定を細かくできたり、リモートワイプ機能でデータの消去をリモートで実行できたりと、管理とセキュリティに関連する機能を利用できる

 Dropboxは日本を「大きなチャンスがある市場」とみている。英語圏以外の国で最も多い(英語圏を含めても5番目に多い)ユーザーがいて、ブロードバンドネットワークインフラが整備されていることがその理由だ。日本のネットワークは高速でDropboxが米国よりうまく機能するとワン氏が語るほどだ。

 加えて、ワン氏は、日本のユーザーはモバイルコンピューティングに対するスキルが高いと述べている。外出してもネットワークにアクセスし、PCやモバイルデバイスといった複数のデバイスでデータを共有するユーザーが日本では多く存在する。「それを考えると、日本から学ぶことは多く、Dropboxが成長する可能性も高い」という考えを示している。

 マイクロソフトのOne DriveやグーグルのGoogle Driveといった大規模な競合に対するDropboxの優位性について、Dropboxのサービスはユーザーベースで最も多く、それが最大のアドバンテージになると説明する。そして、ユーザーに対してベストなソリューションを提供するDropboxのスタンスと、ユーザーが使うものを自由に選べることは、ユーザーがDropboxを選ぶ大きな理由となるという考えを示した。

 また、Dropboxはすでに多くのユーザーが利用しており、それぞれのユーザーがDropboxベースで共有ネットワークを構築しているため、これからほかのサービスに移行することは難しいことや、使い勝手の良さや信頼性の高さで、ユーザーはDropboxを選んでいくと述べている。

 ワン氏は、今後もDropboxが注力するのは“同期”であるとしている。ただし、ここで同期するのは、これまでのようにファイルだけでなく、ユーザーの生活や仕事をシンクすることを目指している。これは、離れた個人や企業で同じデータを共有する姿をイメージしていると語った。

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