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担当者必見! 法人向けNAS製品で今抑えておくべきトレンド機能はこれだSOHO/中小企業に効く「NASキット」の選び方(第2回)(3/4 ページ)

法人はもちろん、家庭でもネットワークストレージの「NAS」が普及する中で、近頃存在感を増しつつあるのがQNAPやSynology、ASUSTORなどの台湾メーカーが手掛ける「NASキット」だ。そんなNASキットの選び方を紹介する本連載の第2回目は、SOHOや中小企業に向くNAS製品において、今トレンドになっている機能を解説しよう。

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リンクアグリゲーション(ポートトランキング)

 NASの中には、LANポートを2基搭載している製品がある。これらは一方を予備として利用する、いわゆるフォールトトレランス(機器に問題が発生した際でも、機能を維持し続けられる能力)として使用することもできるが、2基を束ねて通信を行うことで通信速度を2倍近くに向上できる。各社で呼び名は異なるが「リンクアグリゲーション」、もしくは「ポートトランキング」という名前がこの機能にあたる。

 これは法人ユースにおいて、複数のPCから同時アクセスする際に、ボトルネックを緩和させるのに役立つ。つまり導入後にNASへアクセスするデバイスが増え、当初のパフォーマンスが徐々に発揮できなくなってきた場合でも、このリンクアグリゲーションまたはポートトランキング機能が利用できれば、解決の切り札として使えるのだ。

 利用にあたっては、802.3adに対応したスイッチが必要となり、NASだけでなくスイッチ側でも設定を行わなくてはいけないなど手順はやや複雑だ。ただし、理解してしまえばそう難しいものではない。法人向けNASの購入にあたり、どうしても必要な機能というわけではないが、多数のユーザーがアクセスする環境では、たとえギガビットといえどもボトルネックになる可能性は十分にあるだけに、対応する製品をチョイスしておいたほうが何かと重宝するだろう。


Synology製品ではこの機能は「リンクアグリゲーション」と呼ばれている

QNAP製品は「ポートトランキング」という名前だが、機能および設定方法はほぼ同一だ

リンクアグリゲーション/ポートトランキングの利用時には、どのポートとどのポートを束ねるのか、スイッチの側でも設定してやる必要がある

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