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GeForce GTX 1080性能検証高くない?(2/4 ページ)

10万円近い価格でありながら売り切れが続出するGeForce GTX 1080。遅ればせながらパフォーマンスを計測し、そのパフォーマンスに驚き、そしていろいろと考えてみた。

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リファレンスクーラーも性能アップ。「FOUNDERS EDITION」の存在感

 今回はNVIDIA提供のGeForce GTX 1080のリファレンスカードを用いて検証を行っている。「GeForce GTX 1080 FOUNDERS EDITION」と呼ばれるモデルだ。GeForce GTX 1080 FOUNDERS EDITIONは、トライアングル(三角形)を多様した幾何学的なデザインのクーラーを搭載し、高耐久部品の採用やより高クロックを狙った回路設計によりオーバークロック耐性も高く、さらに静音ファンを採用することでより静かに、そして「グラフィックスカードメーカーの要求があれば」とのことだが、長期提供の予定があるとのこと。

GeForce GTX 1080 FOUNDERS EDITIONの表と裏。基本的な構造に従来のリファレンスクーラーから変更はないが、デザインはリファインされている。また、基板裏にもバックプレートを搭載している

幾何学的なカッティングが印象的

 クーラーの構造としては、カード後部から吸気し、GPU上のヒートシンクを抜け、ブラケットから排気される構造は同じだ。SLI用端子は2基。ただし、従来のシングルレーンから、2本同時に用いるデュアルレーンに変わり、駆動周波数も400MHzから600MHzに引き上げられる。そのため、2本のカード間の帯域は大きく向上する。SLIブリッジも、新設計のものが用意される。旧SLIブリッジ2本を用いても動作するようだが、動作クロックがどちらになるのかは品質に左右されるところであり、場合によっては性能をフルに引き出せない可能性もあるだろう。基本的には新SLIブリッジを利用するほうがよさそうだ。

クーラーの方式としては後方排気。映像出力端子はDisplayPort×3、HDMI×1、DVI-D×1

SLI端子も当然搭載するが、動作クロックが引き上げられるとともに、デュアルレーン化。そしてSLIブリッジも「SLI HB」へと変わる

 ディスプレイ出力端子は従来同様、DisplayPort×3、HDMI×1、DVI-D×1。DisplayPortはバージョン1.4、HDMIはバージョン2.0bとなる。DisplayPort 1.4では、4Kディスプレイでは120Hz、5Kディスプレイで60Hz出力をサポートし、HDMI 2.0bも4Kディスプレイで60Hz表示をサポートする。また、DisplayPort 1.4利用時時にはHDR(4K/60Hz、デコード時10/12b HEVC、エンコード時10b HEVC)もサポートされている。ゲームタイトル側やディスプレイ側などのサポートも必要となるが、これらも今後徐々に浸透していくだろう。

先で説明したとおり、FOUNDERS EDITIONの補助電源コネクタは8ピン1基

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