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プレミアムなデザイン×新CPU「Kaby Lake」――「HP ENVY 15-as102TU」を試す(2/4 ページ)

「HP ENVY」シリーズのノートPCに新モデルが登場した。Intelの最新CPU「Kaby Lake」を搭載したプレミアムデザインのノートPCの実力をじっくり見ていこう

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「B&O」コラボの高音質スピーカーを搭載 ディスプレイの発色も良好

 as100のキーボードは、画面サイズに由来する横幅を生かしたテンキー付きだ。レイアウトは標準的なもので、キーピッチは19mm(実測)と余裕があり、クセもなくタイピングしやすい。キーボードバックライトが付いていたり、消音時に赤く小さなLEDが光ったりと、利便性を高める工夫がなされている。大きめなタッチパッドはガラス製で、ふちの部分はダイヤモンドカットがなされており、見る角度によって輝くようになっている。

キーボードまわり
キーボードは横幅を生かしてテンキー付き。クセもなく打ちやすい

 キーボードの上には、ステレオスピーカーがある。HPのノートPCは、最近ではオーディオメーカー「BANG&OLFSEN」と共同開発した高音質スピーカーとソフトウェアを搭載するものが多いが、as100も例外ではない。スピーカーの穴は幾何学的な造形で、左右のスピーカーをつなぐようなデザインとなっている。そこまで目立つわけではないが、注目してみると引き込まれるようなデザイン性がある。

 サウンドソフトウェアでは、使用シーンに応じたサウンド設定を適用できる。Webカメラでの動画撮影やボイスチャット中にキーボードの打鍵音を含むバックグラウンドノイズを削減し、声を聞きやすく調節することも可能だ。

B&Oコラボのスピーカー
as100でも「BANG&OLFSEN」と共同開発した高音質スピーカーを搭載

 ディスプレイは15.6型のフルHD(1920×1080ピクセル)のIPS液晶を搭載する。液晶の発色は良好だ。タッチセンサーは搭載しておらず、ベゼル部にわずかな段差がある。先述のリフトアップ・ヒンジによってディプレイの来る位置が低めなると懸念されている方もいるかもしれないが、as100についてはそのような感じはしない。ベゼル下部をリフトアップを考慮して太く設計しているためだろう。

画面部
ディスプレイは15型のフルHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶。発色は良好だ

インタフェースは「種類は少なめ・数は十分」 バッテリー持ちは良好

 インタフェースは、「種類は少なめ・数は十分」という最新のノートPCの傾向に沿っている。リフトアップヒンジ構造を取っているため、インタフェースは、本体の左右側面に集約されている。左側面にはセキュリティロックとUSB 3.1 Type-A端子×2が付いている。右側面には、3.5mmヘッドフォン/マイク端子×1、USB 3.1 Type-C端子×1、SDメモリーカードスロット、HDMI端子×1とUSB Type-A端子×1(Powered USB対応)とACアダプター端子がある。USB Type-C端子はPower Delivery(USB PD)に対応しない。

 ここまで見ると、有線LAN(Ethernet)端子を備えていないことが気になる。ビジネス用途では有線LANへのニーズがまだ高いことを考えるとなおさらだ。ただし、USB 3.1(3.0)対応の「USB to 1000BASE-Tアダプター」を別途用意すれば、帯域面で十分に代替になりうる。こうした割り切りは、周辺機器側で対応するのがよいだろう。

 無線ネットワーク機能は、IEEE802.11ac/b/g/n(2.4GHz帯・5GHz帯)の無線LAN(Wi-Fi)と、Bluetooth 4.2に対応している。無線LANは2×2 MIMOに対応しており、11ac規格では最大867Mbps(理論値)で通信できる。

再び左側面
左側面にはセキュリティロック(ケンジントンロック)用の穴とUSB 3.1 Type-A端子が2つ付いている。USB端子の右側にあるのはディスクのアクセスランプだ
右側面
右側面には3.5mmヘッドフォン/マイク端子×1、USB 3.1 Type-C端子×1、SDメモリーカードスロット、HDMI端子×1とUSB Type-A端子×1(Powered USB対応)とACアダプター端子がある

 レビュー中、ACアダプターのコネクタが「L字型」である点に好印象を覚えた。机の右端に本体を置く場合は、ケーブルをストレートに下に伸ばすことができる。特に、小さい机を使っている人、あるいは机の上がゴチャゴチャしているという人には便利だ。「そろそろUSB PDを採用してよ」と言いたくもなるところだが、既存のACアダプタとしては使い勝手の点でかなり突き詰めた設計と言えるだろう。

 このACアダプターは、省電力CPUの採用によってコンパクト化も実現している。サイズは6.3(縦)×6.1(横)×2.8(高さ)cmで、出力は45Wだ。その反面、標準のACケーブルがやや太めで柔軟性にやや欠けていることは残念だ。デザイン的な一体感はあるだけにもったいない。もしも持ち運びを重視するなら、デザイン的一体感は薄れるがより細く柔軟なACケーブルを用意すると良いだろう。なお、ACケーブルのコネクターは海外メーカーによく見られるアース端子付きの3極タイプだ。

ACアダプターまわり
ACアダプターとACコードは一体的なデザインだが、ACコードが太めなのが残念

 バッテリーは仕様書(PDFファイル)上は「3セル」とのみ記載されているが、「HWMONITOR 1.30」が報告するバッテリー容量は52668mWhだった。バッテリー駆動時間は公称値で約11時間と、もう少しで半日に迫る値だ。実用時間は、後ほどベンチマークで計測してみたいと思う。

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