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携帯キャリアの料金プランはなぜ分かりづらいのか(2/2 ページ)

なるほど、さっぱり分からん!

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なんだかんだで怒られる携帯キャリア

 総務省による携帯電話料金の引き下げを巡る取り組み(携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース)の影響も少なくありません。総務省はキャリアに端末代の実質0円廃止や、データ通信量が月1GB程度の割安なプランの策定、2年縛りプランの見直しなどを求めました。キャリアもあの手この手でその要請に対応しましたが、結局その後の会合では、総務省から施策が複雑だと指摘されてしまいました。

 3社横並びになると「違いが分からない」、どこか個性を出せば「分かりづらいからシンプルにして」、シンプルな料金体系にすると「使い方に合わない」。石川氏は「キャリアは、あれこれ料金プランを試行錯誤しても、なんだかんだで怒られる立場なのです」と付け加えます。

 利用者の使い方が千差万別で、行政からも“指導”が入り、キャリアがそれに応えなければいけない限り、料金体系が分かりづらい現状はしばらく続くでしょう。裏を返せば、それだけ多様なプランやオプションが用意されているのだから、自分の使い方に合った組み合わせは必ずあるはずです。

 そのためには、キャリアのサイトなどで自ら積極的に調べる姿勢も大切です。知識があれば、最適なプランを選択でき、適正料金で気持ちよく使うことができます。ショップでの手続きの時間も短縮され、仮にオプションなどを勧められても、自信を持って必要なサービスだけを選ぶことができるでしょう。複雑なプランに不満を持って終わりにするのではなく、制限の中で納得して毎月支払える方法を探し出すことが重要になっているのかもしれません。

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