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オンキヨーのスマートスピーカー「G3」と「Google Home」を比較して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はオンキヨーのGoogleアシスタント対応スピーカー「G3」を試す。

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音声コマンドを使わなくとも本体のみで幅広い操作に対応

 音はかなり重低音が出て迫力がある。スピーカー性能は、Google Homeに対する優位点だ。本体の構造上、ソニーのLF-S50Gのように全方向への広がりはないので、テーブルの中央に置いて囲んで聞くといった用途には向かないが、背面が壁になった棚などの上に置き、部屋の中央に向かって音を出すという使い方にはぴったりだろう。

VC-GX30
ボディーの正面はわずかに膨らんでいる
VC-GX30
内部構造。同社比で従来より1.5倍の振動量と強い駆動力のマグネットを備えた新設計のカスタムウーファー(80mm)と、ソフトドームツィーター(20mm)による2ウェイドライバーを採用し、音質にこだわった

 特筆すべきは、手動での音量調整が、かなり細かい段階でできることだ。Google HomeもソニーのLF-S50Gも、音声コマンドを使わずに本体側のタッチ操作およびジェスチャーで音量を調整することはできたが、前者は(恐らく)5%刻み、後者は3%刻みでしか変えられなかった。

 その点、G3は2%刻みで変えられるので、ニーズに合わせて音量をきめ細かく調整できる。ソニーのLF-S50Gのように、現在の音量が何%かを数値で表示する機能こそないが、きちんと押し込んだ感触のあるボタンで調整できるのはやはり快適だ。

VC-GX30
天板の物理ボタンで音量を細かくコントロールできる

 音量をかなり小さく絞れるのも利点だ。Google Homeでは、音量をどれだけ小さく(1%まで)下げてもある程度の音量はあるのだが、G3は耳を近づけてようやく聞き取れるレベルの小ささまで、音量を下げられる。枕元に置き、音量を絞って1人で音楽を楽しみたい場合は重宝するだろう。

 また、ソニーのLF-S50GではネックだったGoogleアシスタントの音量も、かなり控えめだ。音を小さく絞って聞いている場合も、アシスタントがやたらと大声で耳障りに感じるようなことがない。この点も、音量を絞って1人で楽しみたいニーズと合致している。

 一方、若干気になるのが、こちらからの呼び掛けに反応しなかったり、話し掛けている最中に聞き取りを一方的に打ち切ったり(リクエストの終了音が鳴る)する確率が、Google HomeおよびソニーのLF-S50Gに比べて高いことだ。

 試してみた限り、他の2製品に比べ、見当違いの回答を返す割合も高いこと、また声量を上げるときちんとした回答を返してきた事例からして、小さい声を聞き取るのがあまり得意ではないように思える。もしG3を使っていて、おかしな回答ばかり返ってくる場合は少し声量を上げてみるとよいかもしれない。

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