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選んだ理由は「ゲーマー目線の方針」──ALIENWAREがプロゲーマーとスポンサー契約(1/2 ページ)

エントリーゲーミングディスプレイとノートPCのエントリーモデル新製品の概要も解説。

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 デルは、9月4日に同社ゲーミングPCブランドのALIENWARE Japanが、プロゲーマーチーム「CYCLOPS athlete gaming」(以下、CYCLOPS)とスポンサー契約を結んだことを発表した。契約期間は1年で、デルからCYCLOPSに機材提供(第1弾としてデスクトップPC「ALIENWARE AURORA」とディスプレイ「AW2516H」をそれぞれ15台)とALIENWAREのロゴ露出による金銭支援(金額は公表せず)をする他、CYCLOPSはALIENWAREのマーケティング活動や製品プロモーションに協力する。

 同日開かれた発表会には、ALIENWAREマーケティングシニアマネジャーの柳澤真吾氏やCYCLOPS運営企業のeスポーツコネクト代表取締役社長の伊草雅幸氏から、スポンサー契約の経緯などについて説明があった他、チーム所属のたぬかな氏、キマリ=ロンゾ氏のコメントが紹介された。併せて、デルからは、8月27日に発表したゲーミングディスプレイ「S2419HGF」「S2719DGF」と8月21日に発表したゲーミングノートPC「Dell G3 17」「Dell G7 15」の概要説明があった。


eスポーツコネクト代表取締役社長の伊草雅幸氏

ALIENWAREマーケティングシニアマネジャーの柳澤真吾氏

チームマネジメントが成熟しているのも理由の1つに

 説明会の冒頭では、デルのコンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部で本部長を務める田尻祥一氏が、「一部のユーザーでプレイされてきたPCゲームが大きな広がりを見せている」とゲーミングPCに対する期待を述べ、チームスポンサーを開始した理由として「これまでゲームタイトルと連携してきたが、これからは、ゲームをプレイする個人との結び付きも強めていきたい」と語った。そして、デルとしてきめ細かなゲーミング向け製品をそろえることで「ゲーム業界の発展に貢献できるように努力していく」と今後もゲーミングラインアップの整備に取り組んでいくことを明らかにした。


デルのコンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部で本部長を務める田尻祥一氏

 柳澤真吾氏は、e-Sports市場が盛り上がる状況において、スポンサー対象にCYCLOPSを選んだ理由として、同チームのプロモーション方針が「ユーザー視点に立つ」というALIENWAREの考えと共通していたことを挙げている。加えて、所属ゲーマーの能力が世界と戦えるレベルにあることと、チームマネジメントが成熟していることも理由としている。「e-Sportsの盛り上がりは新しいユーザーがALIENWAREに接することができる機会になる。世界と戦えるチームを支援することで、ALIENWAREのブランド価値も上がる」(柳澤氏)

 CYCLOPSを設立した目的を「e-sports選手が世界中の若者のあこがれになる。(だからCYCLPOSは)世界で活躍することが前提となる」と語る井草氏は、ALIENWAREのスポンサー契約を「力強い」と述べ、ALIENWAREのブランド価値を高めることができるようにCYCLPOSも精進していくと語った。


所属選手としてコメントを寄せたキマリ=ロンゾ氏は、「祖父のグラフィックス(コア)のないノートPCでゲームをしているときにALIENWAREのゲーミングPCの存在を知った。当時は欲しくても買えなかったので、いまこうして使えるようになったのはうれしい」とエピソードを紹介した

たぬかな氏はALIENWARE AURORAで動作するPC版鉄拳7エキシビションマッチを刈氏との対戦で披露した

より多くの人にゲーミングディスプレイを

 デルのフィールドマーケティングマネジャーを務める鈴木快林氏は、ゲーミングディスプレイ「S2419HGF」「S2719DGF」の概要を説明した。ともにゲーミングディスプレイだが、ALIENWAREのブランドではなくデルのディスプレイラインアップに位置するモデルだ。鈴木氏は、この両モデルについて「エントリークラスのゲーミングディスプレイで、多くにユーザーに使ってもらえることを目的としている」とそのラインアップにおける立ち位置を説明した。


デルのフィールドマーケティングマネジャーを務める鈴木快林氏

 鈴木氏は、新製品の特徴として「AMD FreeSync対応」「応答速度1ms」「リフレッシュレート155MHz(S2719DGF)または144MHz(S2419HGF)」「豊富なインタフェース」「高さ調整だけでなくピポット(回転設定)も可能な設置面積の少ないスタンド」を挙げた他、S2719DGFでは上端と左右端の左辺ベゼルを8mm以下に抑えることでマルチディスプレイで構築する超高解像度環境においてディスプレイの境目をできるだけ認識させないようにしていると訴求した。


「S2419HGF」「S2719DGF」の特徴。ともにAMD FreeSyncに対応する

そして、この価格帯のディスプレイでは珍しいピポット調整も可能だ

両モデルのスペック

 デルはゲーミングディスプレイのラインアップをコアゲーマー向けの「ALIENWARE Series」とエントリーゲーマー向けの「Dell Gaming Series」に分けている。今回の2モデルが登場したことで、ALIENWARE SeriesとDell Gaming Seriesはどちらも4モデルを擁することになる。また、今回の2モデルによって、Dell Gaming Seriesは最安モデル価格を5万円台(実質6万円)から2万円台(実質3万円台)まで引き下げることになった。

 なお、今回登場した2モデルは、これまでALIENWARE Gamingシリーズだけが対象だった「プレミアムパネル保証」の対象製品となる。これは、ディスプレイパネルに輝点ピクセルの不具合(黒点は除く)が1つでもあった場合に無料で代替品に交換するサポートだ。また、不良品があった場合、先にデルから代替品を送り、その後からユーザーから不良品を返送する交換サービス保守も利用できる。


デルのゲーミングディスプレイラインアップ構成

ALIENWARE Gamingだけが対象だったプレミアムパネル保証の対象モデルとなる

発表会場に展示していたS2719DGF

S2719DGFの背面インタフェース

発表会場に展示していたS2419HGF

ピポット調整が可能だ
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