AlexaかGoogleかSiriか、英語か日本語か それが問題だ:ソニーのWH-1000XM3で挑戦(2/2 ページ)
ソニーのワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM」シリーズが、ファームウェアアップデートでAmazonの音声アシスタント「Alexa」をサポートしました。その導入方法や使い勝手を見ていきましょう。
ヘッドフォンからTVやエアコンなどの操作も可能に
WH-1000XM3での操作は、「Alexa」や「Computer」といったウェイクワードは不要で、本体にあるNC/AMBIENTボタンを押すことでAlexaを呼び出します。
具体的には、ボタンを押すと「ピロン」とサウンドが鳴るので、「ELPの曲をかけて」というと「ポーン」というサウンドの後に「Amazon Musicでエマーソン レイク & パーマーの曲をシャッフル再生します」というガイダンスが流れ、ヘッドフォンから曲が流れてきます。Amazon Prime会員用の無料サービス「Prime Music」に希望の曲がなければ、有料ストリーミングサービスの「Music Unlimited」を検索するという動作をします。
一方、家電の操作も同様で、ボタンを押してから「TVの電源オン」「ランプオフ」といった音声コマンドを伝えるだけで指定の動作を実行します。いずれの場合も、大きな声を出す必要はなく、ヘッドフォンに語りかける(周辺の環境にも左右されますが、静かな場所ではつぶやく程度で認識してくれます)ように伝えるだけで大丈夫です。
唯一悩ましいのは、音声ガイダンスの言語選択です。英語版では「Power On」「Power Off」「Bluetooth Connected」といった形でテンションが上がる感じだったのですが、日本語では「電源が入りました」「電源を切ります」「Bluetooth 接続しました」に変わり、どちらかというと淡々とした音声になってしまうからです。好みと言えばそれまでですが、試した限りでは「ブラジルポルトガル語」がDJ風に聞こえるので気に入りました。
筆者のように、普段はApple WatchやウォークマンなどとWH-1000XM3を組み合わせて使っている場合はBluetoothやアプリの切り替えで一手間が発生しますが、スマホ経由で音楽を聞いている人には、なかなか便利な機能と言えそうです。
何より、WH-1000XM3のノイズキャンセリング機能は非常にインパクトがあるので、まだ試したことがない人はぜひ店頭などで効き目を体験してみてください。思わず「おおっ」と声を出してしまうこと請け合いです。音楽を聴かずに、ノイズキャンセル機能だけを使うこともできるので、図書館での勉強や喫茶店での仕事といった場面でも威力を発揮します。
実売価格は3万円台後半と安くはありませんが、サウンドも満足がいくもので、Bluetooth接続時は約30時間、10分間の充電で5時間の再生が行えるのもうれしいところです。
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