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「パチモン」はこうして生まれる 誤ってゲットしないためには?牧ノブユキの「ワークアラウンド」(2/2 ページ)

通販サイトで売られている製品の中には、いわゆる「パチモン」が多数存在している。それらはどのようなプロセスで生まれるのだろうか。また利用者として、それらを見抜いて回避するにはどのようにすればいいのだろうか。

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「パチモン」を根本から回避する方法とは

 こうしたパチモンを根本から回避する方法もある。それは運営元が明らかなリアル店舗か、もしくはリアル店舗系の通販サイトを使うことだ。

 なぜなら、リアル店舗で製品を販売するためにはバイヤーの目をかいくぐらなくてはならず、そこをパスしてもPOSへの登録などで仕入元の素性を明かさなくてはいけない他、さらに苦情があれば返品を受け付けなくてはならないなど、何重ものハードルがあるからだ。少なくとも、パチモンを売りさばくにはリスクが高すぎる。

 結果的にパチモンは、製造を企てた業者、あるいはその息がかかったショップが自ら売りさばくしかないわけで、そうした業者が直接出店できる通販サイトを使わず、リアル店舗系の通販サイトだけ、もしくはリアル店舗そのもので買い物をするようにすれば、こうしたパチモンに引っ掛かる可能性は極めて低くなる。

 あるいは、リアル店舗でも販売されていることを条件に、その通販サイトで買う製品を絞り込むという、リアル店舗を一種のフィルターとして使う方法も(リアル店舗には気の毒だが)効果的だろう。この点については、今後いくら通販サイトが発達し、かつ出どころの怪しい製品の販売が規制されたとしても、リアル店舗に優位性があることに変わりはないといえそうだ。

著者:牧ノブユキ(Nobuyuki Maki)

IT機器メーカー、販売店勤務を経てコンサルへ。Googleトレンドを眺めていると1日が終わるのがもっぱらの悩み。無類のチョコミント好き。HPはこちら


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