みんな、11インチiPad Proの256GB版を買うといい(5/6 ページ)
さぁ、プロイラストレーターのrefeia先生がみんなの悩みにズバリ答えるよ! そう、買いたいけどなかなか踏ん切りが付かないiPad Proのお話です。
ちょっと絵師っぽい話題も書いておきますね
みんな大好き「CLIP STUDIO PAINT」についてです。早速ですが、PCとiPad Pro 11インチモデル、12.9インチモデル、この3台の動作速度を比べた動画を見てください。
手元の製作用PCは、Core i7-7700K(第7世代の4コア8スレッド、4.2GHz〜4.5GHz)とNVMe SSD、メインメモリは32GB、タブレットは4KのCintiq Proです。イラストはB5用紙目標でお手軽に描いた、自分の製作の中ではメモリ負荷が軽い部類に入るファイルです。スクロールだけiPad Proが大幅に負けて、カクカクになってしまっていますが、本当にデスクトップPCと遜色のないレスポンスで、驚異的な結果です。
スクロールが遅いのは、開いたファイルをメモリに収納しきれずにストレージで補助しているために起こる挙動です。テスト中は、ブラシ使用中にメモリがあふれて引っかかることはなく、滑らかに描けたのは幸いでした。
スクロールやズームのカクカクは我慢するというのも十分アリだと思いますし、自分は足りている! という人もいるでしょう。そういう人はそれで良いのです。ただし、メインメモリの容量がクリエイターの目的/製作スタイル/快適性に限界を与えることは、誰が何と言おうと単純にマイナスです。これもまた、メインメモリ4GB版を避けておくべき理由の1つですね。
動画制作アプリなどでも、メインメモリ6GB版の方が動作が滑らかな場合があるようです。いくらiPadのメモリ管理がうまかろうが、AppleのチップがデスクトップPCのような計算パワーがあろうが、大きいデータは大きいし、入らない物は入らない、ということでしょう。
周辺機器でえらいことになる問題も
次に周辺機器を見ていきましょう。
Appleからは、ひとまず最低限、オプションの「Apple Pencil」ぐらいは買っておいて、サードパーティーのカバー、あり合わせのBluetoothキーボードやマウス、ぐらいで良いと思います。
純正のキーボード兼カバー「Smart Keyboard Folio」は高い(税別1万8800円)割に安っぽいですし、風呂ブタ系のカバーと比べてばったんと大きく開かなきゃいけない負担もあり、そして306gの重さもあり、iPad ProとSmart Connectorという接点でつなぐ必要もあり、意外と柔軟な使い方ができません。
トラックパッドを備えたiPad Pro用のMagic Keyboardも、今の世代は無視していいと思います。AppleはiPad自体しかり、Apple Pencilしかり、新しい製品を提案するときは大きな欠点があっても、それを残したまま、どうだ見てくれこれを、というように出す癖があります。そして、良くも悪くも盛り上がるのを見てから、急激に完成度を上げるのです。Magic Keyboardもおそらくその枠でしょう。初代iPadが、iPhoneの半分のメモリ(中略)“悪逆非道”をボクは忘れていません。
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