追加投資不要で使える! QNAPのSD-WANソリューション「QuWAN」と対応ルーター「QHora-301W」をお勧めする理由(2/3 ページ)
急速なテレワークの普及に伴い、社内ネットワークのトラフィックに劇的な変化が生じている。QNAPのSD-WANソリューション「QuWAN」は、費用を抑えつつ急激なトラフィック増加に対応できるという。その特徴をチェックしつつ、同ソリューションに対応するQHoraルーター対応ルーター「QHora-301W」もチェックしていこう。
「メッシュVPN」を始めとするネットワーク自動構成
QuWANはルーターの一元管理が可能なだけではなく、自動的に適切なネットワークを構築する機能も備える。パブリックIPアドレスを持っているデバイスを登録するだけで、自動的に同一リージョン内のVPNメッシュが構築される。
VPNメッシュが構築されれば、各拠点間を直接つなげられるようになり、同時利用できる複数のパスが構成される。管理者が苦労して設計しなくても、QuWANが自動的に効率の良い経路を選択し、障害時の経路切り替えを行ってくれる。
プライベートIPアドレスしか持たないエッジは、ハブ&スポーク型のトポロジーとして、エッジが接続している同サイトのハブを経由して通信を行うように構成される。
QuWANによる高速なネットワークのための機能は、メッシュVPNだけではない。複数経路の同時利用によって高速化を実現する「MPTCP(マルチパスTCP)」もその1つだ。
通常、データが正しい順序で到達することを保証するTCP通信では、複数の経路を同時利用できない。だが、MPTCPに対応するルーターを対向で利用すれば、そこにつながる機器自体はMPTCPに対応している必要はない。
拠点間通信においてインターネット回線がボトルネックである場合でも、同じ帯域幅の回線をもう1本引く、あるいは既存のバックアップ回線をアクティブとして利用するだけで、パフォーマンスの向上が期待できる。
また、QuWANはネットワークの品質に対して強い耐性があることも大きなメリットだ。複数の回線を束ねて利用する「リンクアグリゲーション」では、回線の品質が低いと単一回線時の数パーセント程度にまで大きくパフォーマンスを落とすことがある。QuWANではそのようなことがなく、安定した速度での通信が維持される。
さらに、DPI(Deep Packet Inspection)技術によってアプリケーションを判別し、帯域制限を行うこともできる。業務の優先度やユーザーの体感への影響度に応じて適切に設定すれば、実速度以上の体感速度をユーザーに提供することが可能だ。
リンクアグリゲーションにおけるパフォーマンスの模式図。「遅延0ミリ秒/パケットロス0%」という環境では競合製品の108%程度のパフォーマンスだが、「遅延10ミリ秒/パケットロス1%」という環境では競合製品比で実に59倍のパフォーマンスを叩き出すという
提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2021年1月15日
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