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軽量薄型で長時間駆動! ハイブリッドワークに適したプレミアムモバイルPC「VersaPro UltraLite タイプVG」(VG-B)を試す(4/4 ページ)

NECの「VersaPro UltraLite タイプVG」(VG-B)は、ビジネス向けノートPCの最新モデルで、スリムかつコンパクトなボディーが特徴の1台だ。内部スペックを改め、アスペクト比16:10の液晶ディスプレイを採用するなど、見どころの多い本機を試した。

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ハイレベルのビジネスパフォーマンスを備える

 ここからは、ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機の構成は、CPUがCore i7-1195G7、メモリが16GB、ストレージが256GB(PCI Express 4.0 x4)、グラフィックス機能がCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphics、OSがWindows 10 Proという内容だ。

 CINEBENCH R23のスコアは、Core i7-1195G7搭載機としてはやや物足りないスコアだが、PCMark 10ではクラス標準のスコアが出ている。一方で高負荷時でも動作音やボディーの発熱は抑えられており、静音性や快適な使用感を重視したチューニングになっているのだろう。

VersaPro UltraLite タイプVG
CINEBENCH R23のスコア
VersaPro UltraLite タイプVG
PCMark 10のスコア比較。旧世代となるThinkPad T480s(Core i5-8250U、メモリ20GB、SATA SSD)を大きく上回っている
VersaPro UltraLite タイプVG
PCMark 10 Applicationsのスコア比較。同じくThinkPad T480s(Core i5-8250U、メモリ20GB、SATA SSD)を圧倒している
VersaPro UltraLite タイプVG
3DMark/Time Spyのスコア
VersaPro UltraLite タイプVG
FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル/標準品質/ウインドウ)

 PCMark 10のEssentialsやProductivityのスコアに見るように、ビジネスアプリのレスポンスは極めて優秀であり、映像編集などをゴリゴリとやるような用途でなければ非常に快適に使えると思われる。

 ベンチマークテストのスコア欲しさに、性能に寄せたギリギリを狙ったPCも散見されるが、個人的にはこれくらい余裕を持たせたチューニングの方がバランスが良く、実用性に優れると感じる。

 バッテリーのテストについては、PCMark 10 Applications Battery Lifeを約128ニトの輝度(自動調光がオフにできなかったため)で実行した。PCMark 10上ではエラーが出てしまい駆動時間が表示されなかったが、バッテリーレポートで確かめたところ、残量100%から8%までで10時間10分動作した。

VersaPro UltraLite タイプVG
CINEBENCH R23のCPUテスト終了直前(開始から約10分後)にFLIR ONEで測定したサーモグラフィー。室温は約19度だ

高い完成度でハイブリッドワーク向けの超軽量PCとして有力な選択肢

 VersaPro UltraLite タイプVGは、同社直販のNEC得選街でほぼ同等の「VersaPro J UltraLite タイプVG」として販売されており、価格は税込み20万7130円から(原稿執筆時)となっている。使いやすい画面とキーボード、快適なパフォーマンス、サウンド機能など、ハイブリッドワークのトレンドを意識して洗練された仕様と、完成度の高さは文句がない。

 さらに、モバイルPCの中でも特別に薄型軽量のボディーという付加価値を備えていることを考えれば納得できる価格だ。軽さを強く求めるハイブリッドワーカーにとっては、最有力の選択肢の1つといってよいだろう。

VersaPro UltraLite タイプVG
※評価機の重量について追記しました(2022年4月8日22時)。


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