小型で軽くてタフ! ポータブルSSDの新顔「Samsung Portable SSD T7 Shield」を試す:ポータブルストレージの道(1/2 ページ)
日本サムスンから、新型ポータブルSSD「Samsung Portable SSD T7 Shield」が発表された。5月上旬の発売を前に、実機を試してみた。
日本サムスンから、USB 3.2 Gen 2対応の「Portable SSD T7 Shield」(以下、T7 Shield)が発表された。USB 3.2 Gen 2といえば、論理上の最大転送速度が毎秒10Gbpsと高速だ。5月上旬の発売を前に、容量1TBの評価機を入手したので細かく見ていこう。
なお、日本では容量が2TBと1TB、カラーがブルーとブラックのラインアップで展開される。予想実売価格は1TBが2万980円、2TBが3万9980円(いずれも税込み)の見込みだ。
小さくて軽くて速いポータブルSSD
T7 Shieldは、読み出しが最大毎秒1050MB、書き込みが最大毎秒1000MBというスペックを持つ。ボディーサイズは約88(幅)×59(奥行き)×13(厚さ)mm、重量が公称値で約98g(実測値で93g)と軽量かつコンパクトなポータブルSSDだ。
大容量のデータを取り扱う、フォトグラファーやコンテンツクリエイターといったプロユース向けのモデルだけに、携帯時のさまざまなトラブルから大切なデータを保護すべく、IP65相当の防じん防水性能を備えている。動作温度は0度〜60度まで、非動作時は−40度〜85度と耐冷/耐熱温度は幅広い。高さ3mからの耐落下性と衝撃や振動にも強い。
データは物理的な頑丈さに加え、AES 256bit ハードウェア暗号化機能により、悪意をもった第三者からも守られる。日常的に、データを外部ストレージに入れて持ち歩く人はもちろん、プロのフォトグラファーやビデオグラファーのニーズにも応える“プロ仕様”のポータブルSSDと言えよう。
対応OSは、Windows 7以降/macOS 10.10以降/Android 5.0以降だ。各OS向けに、セキュリティ機能を高めるための「Samsung Portable SSD Software 1.0」が用意されている。利用PCがWindowsであれば、内部温度の監視やベンチマークデータの確認などを行える「Samsung Magician Software」を活用して、T7 Shieldをより便利に使うこともできるだろう。
専用アプリをインストールしてデータ漏えいを防ぐ
T7 Shieldは、そのままでも不自由なく使えるが、さらに活用するために前述のSamsung Portable SSD Software 1.0を使ってみた。
このユーティリティーはT7 Shield内に格納されているインストーラーを使うこともできるが、最新版の入手を含めてWebページからダウンロードすることも可能だ。
Samsung Portable SSD Software 1.0を立ち上げると、SSDを接続するよう促される。ケーブルでPCと接続しよう。
T7 Shieldを接続すると、SSDの状態が表示される。SSDにセキュリティキーを設定すべく、「設定」をクリックしよう。設定画面では、暗号化のオン/オフを切り替えられる。「セキュリティモード」をオンにしよう。
ここで、パスワードを設定する。同じものを2回入力する必要があるし、万が一にも忘れてしまったら中のデータは永久に失われてしまうので、どこかにメモしておくなどの対策を取っておきたい。
これで、うっかり落としてしまったとしても、誰かにデータを盗み見られることはなくなった。ただし筆者の環境では、Mac用のSamsung Portable SSD Software 1.0でT7 Shieldをなぜか認識しなかった。専用アプリで認識されなくても外付けストレージとしてマウントされるので利用できるが、製品版までには解決を期待したいところだ。
Windows PCを使っているのなら、「Samsung Magician Software」も使ってみよう。ファームウェアのアップデートだけでなく、SSD内部の温度をチェックなども行える。
なお、同社製品用のユーティリティーなので、PC内蔵のSSD(Samsung製ではない)をチェックしようとすると「N/A」と表示される。しかし、対象外のSSDでも内部温度の監視やベンチマークテストは行えるため、入れておいて損はないだろう。
続いて、スマホアプリを使って見よう。
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