無料で使える「Chrome OS Flex」! どの程度使えるのかを試した(2/2 ページ)
Googleが正式リリースした、要件を満たすWindows PCやMacで利用できる「Chrome OS Flex」はどの程度つかえるものなのか。デル・テクノロジーズのノートPCを使って試してみた。
現状のChrome OS Flexでできること/できないこと
今回利用したXPS 13(9300)はタッチパネル対応モデルだが、画面タッチでの操作も問題なく利用できた。指紋センサーも搭載しているが、こちらはChrome OS Flex自体が指紋認証をサポートしていないため、設定画面に指紋認証の項目が表示されず利用できなかった。
この指紋センサーを含め、Chrome OS Flexでは以下の機能がサポートされていない。
- CD/DVDドライブ
- 指紋リーダー
- FireWireポート
- 顔認識用赤外線(IR)カメラ
- 専用のコネクターとホルダー
- 入力用タッチペンとアクティブペン
- Thunderboltの機能
加えて、USB経由の問題だと考えるが、スリープからの復帰がうまく行かず、フリーズしてしまった。USBでの利用はあくまでもお試しと割り切ってしまった方が良さそうだ。
Androidアプリが利用できないので、先述の通りWebや文章中心の使い方がメインになるが、別の使い道としては、リモートデスクトップ端末にもできる。
快適に使えるかはネットワーク環境次第というところもあるが、自宅や職場でデスクトップPCを利用しており、たまには環境を変えて作業をしたいという場合に便利に使えそうだ。
Chrome OSとして常に最新版にアップデートされるため、サポート切れのOSでネットワーク接続するという危険を冒す必要もない。
今回試したXPS 13(9300)は、Core i7-1065G7(4コア8スレッド)のCPUに32GBのメモリを搭載するなど、まだまだ現役で利用できるスペックということもあり、Chrome OS Flexで古いPCが快適に使えるようになる、とは言い切るのは難しい。ただ、ざっと使った感触としては、十分に実用に耐えられそうな印象だ。
サポートが切れたWindows 7や、もうすぐ延長サポートが終了するWindows 8.1を搭載したPC、あるいはWindows 10や11をインストールしたものの動作が重く使い物にならないと感じているPCがあるのなら、ぜひ試してみてほしい。
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