検索
ニュース

dynaシリーズでさまざまな現場のDXを支援――社名変更から節目の年を迎えるDynabookの今(1/2 ページ)

Dynabookが年次イベント「dynabook Days 2023 Online」を3月31日までオンラインで開催している。同社の覚道清文社長 兼 CEOによる「事業・商品戦略」から、同社を取り巻く現状を見ていこう。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 Dynabookが、年次オンラインイベント「dynabook Days 2023 Online」を2月14日から開催している。

 「セキュリティと環境調和で選ぶならDynabook」をテーマに、Dynabookの最新モバイルノートPCを紹介する他、ゼロトラストやIntel vProテクノロジーなどを活用したセキュリティの強化、省エネおよび省資源、リサイクルといった環境調和を実現したデバイス、IoTやAIを駆使して生産性の向上や高いセキュリティ環境を実現する各種ソリューションをオンライン上で紹介している。

 さらに、プロデューサーであり、NEWYOUTHの代表取締役、慶應義塾大学特任准教授を務める若新雄純氏が「世界が注目するサイバーセキュリティ」、「未来永続的に、より良い環境をつくるには?」など、4つのテーマにわけたスペシャルセミナーを順次公開中だ。

dynabook Days 2023 Online 覚道社長
2023年3月31日まで開催される「dynabook Days 2023 Online」

2023年は新たなライフスタイルやビジネススタイルを広げて定着させる

 同イベントにおいて、Dynabookの覚道清文社長 兼 CEOが2023年の事業方針などについて説明した。

 覚道社長 兼 CEOは、Dynabookが2022年第3四半期の国内B2B向けノートPC市場において、18.1%を獲得してトップシェアとなったこと、日経コンピュータの顧客満足度調査でノートPC部門の2位になったことを挙げながら、「2019年1月に社名をDynabookに変更してから、2023年は5年目の節目に当たる。この間、事業は堅調に推移している。社会や経済が激変する中で新たな提案を行い、ICT業界の発展や活性化に貢献できたと考えている」とコメントした。

dynabook Days 2023 Online 覚道社長
オンラインイベントに登壇した覚道(かくどう)清文社長 兼 CEO
dynabook Days 2023 Online 覚道社長
2019年1月1日、社名(商号)を東芝クライアントソリューションから「Dynabook(ダイナブック)株式会社」に変更した
dynabook Days 2023 Online 覚道社長
ビジネス分野のノートPCシェアで1位を獲得したという

 さらに、「5年目となる2023年は、新たなライフスタイルやビジネススタイルがより広がって、それが浸透し、定着する1年になる。さまざまなお客さまから選んでいただけるDynabookを目指し、日本のビジネスをエンパワーできる企業を目指す」と、2023年の基本方針を述べた。

 Dynabookでは、事業ビジョンに「コンピューティングとサービスを通じて世界を変える」を掲げ、モバイルコンピューティング技術による「dynabook as a Computing」と、AIoTソリューションによる「dynabook as a Service」を打ち出している。

 覚道氏は「生産性の向上やデジタル化の進展といったニーズに対応するのがDXとなる。Dynabookは、PCで培ったモバイルコンピューティング技術、AIoT技術を活用した関連ソリューションの開発を通じてお役に立てると考えている。事業ビジョンにのっとり、DX関連商品で社会に貢献すべく、飛躍の成長戦略を進める」との姿勢を示した。

 同社は「オフィス・テレワーク」「文教」「現場」「テレマティクス」「ヘルスケア」を5つを注力事業領域としている。

 「これらの分野でソリューション提案力を高めており、テレマティクス分野では画像認識とAIを活用した新型ドライブレコーダーをリリースし、オフィス・テレワーク分野では2023年1月にLCM運用サービスのアップデートを発表済みだ。環境が変化することで顕在化したお客さまのいろいろな課題について、お客さまに寄り添い、デバイスとソリューションの両面で応えることができるのが強みとなる。最適なPCやデバイスの開発、それらを活用することで生きる各種ソリューションを今後も強化していく」と覚道氏は述べた。

dynabook Days 2023 Online 覚道社長
Dynabookの事業ビジョン
dynabook Days 2023 Online 覚道社長
5つの注力事業領域

ハイブリッドワークに最適化したdynabookシリーズ

 覚道氏はdynabookシリーズの特徴として、「高速・堅牢、ユーザビリティー」「環境調和」「セキュリティ」の3点を挙げ、「高いモビリティー性能を実現しながら、堅牢性と高速パフォーマンスを常に維持できるユーザビリティーの実現、消費電力を抑えながら高いパフォーマンスを発揮するとともに、環境に配慮した素材を活用した設計による高い環境調和度、あらゆる業界で求められているセキュアな環境を構築する上で、必要不可欠なセキュリティ性能の高さを実現している。dynabookは、この3つを実現することで、時代のニーズに高いポテンシャルで応えることができる、唯一無二のノートPCになっている」と胸を張った。

 一例として挙げたのが、ハイブリッドワークに最適化した14型モバイルノートPCの「dynabook RJ」シリーズである。

dynabook Days 2023 Online 覚道社長
同社のノートPC「dynabook」シリーズの強み
dynabook Days 2023 Online 覚道社長
Intel Evoプラットフォーム準拠モデルも用意する「dynabook RJ」シリーズ

 同製品は、dynabookエンパワーテクノロジーを採用して高いパフォーマンスを実現したという。覚道氏は「dynabookエンパワーテクノロジーは、当社が世界初のノートPCを開発して以来、34年間に渡って培ってきたモバイル技術、高密度実装技術、冷却技術に設計ノウハウを組み合わせて、軽薄/堅牢ボディーでも、常に安定した高速性能を実現する技術となる。同じCPUを備えた他のノートPCと比べても、快適に、より高速に操作できる」と説明した。

 また、現行モデルでは、PBP 28Wの第12世代Intel Coreプロセッサを採用しているが、「今後、最新CPUを順次搭載することになる」と述べた。

dynabook Days 2023 Online 覚道社長
CPUの性能を引き出す「dynabook エンパワーテクノロジー」
dynabook Days 2023 Online 覚道社長
ハイブリッドワークのビデオ会議で求められるノイズキャンセルや、Webカメラのシャッターを備える
dynabook Days 2023 Online 覚道社長
MILスペックやNISTガイドラインなどに準拠したモデルも用意する

 その他、dynabook RJシリーズでは、米国防総省制定のMIL規格に準拠した10項目の耐久テストをクリアした頑丈さを持つこと、AIノイズキャンセラーやWebカメラシャッター、AIカメラエフェクターといったハイブリッドワークに適したユーザビリティーを実現していること、ブルーライトを低減する「Low blue light液晶」を採用していること、NIST SP 800-171(米国政府機関が定めたセキュリティ基準を示すガイドライン)に準拠した高度なセキュリティ対策が可能なことなどを示した。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る