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5月度の月例セキュリティ更新プログラムをMicrosoftが配信週末の「気になるニュース」一気読み!(3/3 ページ)

うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、5月7日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

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Googleがテキストから音楽を生成するAI「MusicLM」をリリース

 Googleは5月10日(現地時間)、テキストの説明を音楽に変換できる実験的なAIツール「MusicLM」をリリースした。2023年1月に発表されていたものだが、Web/Androidまたは iOS上の「AI Test Kitchen」で実際に試せるようになった。

Googleがテキストでの説明から曲を生成するMusicLMをリリースした
Googleがテキストでの説明から曲を生成する「MusicLM」をリリースした

 MusicLMは、例えば、「ディナーパーティーのためのソウルフルジャズ」のようにテキストで生成したい音楽を説明すると、MusicLMがそれを元に2つの曲のバージョンを生成するというものだ。同社では「プロのミュージシャンでも、初心者でも、MusicLM は創造性を表現するのに役立つ実験的なツール」だとしている。

 なお、AI Test Kitchenの利用にはGoogle アカウントが必要だ。また、現在はウェイトリストへの登録となっているが、サンプルページでテキストとそれにより生成される曲の例を確認することができる。

Microsoftが世界初となる商用核融合炉の電力購入に同意

 核融合発電の米スタートアップ企業「Helion Energy」は5月10日(現地時間)、Microsoftと核融合エネルギーの供給契約を結んだと発表した。核融合エネルギーでの売電契約は世界初としている。Helionの発電プラントは2028年までに稼働する予定で、1年後には50MW(メガワット)以上の発電を目指している。

核融合スタートアップのHelionとMicrosoftが、世界初となる核融合エネルギーの売電契約を結んだ
核融合スタートアップのHelionが、世界初となる商用核融合炉発電所を2028年までに稼働し、最初の顧客としてMicrosoftと核融合エネルギーの売電契約を結んだ

 核融合は原子力発電で利用する核分裂の逆で、2つの原子が結合し、1つの原子になるときにエネルギーが放出される。宇宙で最も豊富な元素である水素の安定同位体を燃料として使用する。温室効果ガスや長期間に渡る廃棄物を発生しないという特徴もある。Helionの発電プラントでは、廃棄物としてトリチウム(三重水素)が生成されるが、これは腕時計や出口標識などの発光塗料としても利用されているもので、半減期も12年と短い。

 Helionは10年以上に渡って核融合技術に取り組んでおり、6番目の核融合試作機では、民間企業として初めてプラズマ温度1億度達成。現在、7番目の試作機を構築中で2024年中に発電能力の検証を実証する予定としている。

 Microsoftのブラッド・スミス副会長兼社長は「Helionの発表は、私たち自身の長期的なクリーンエネルギー目標をサポートし、より多くのクリーンエネルギーをより早く電力網に供給するための新しく効率的な方法を確立するために、市場を前進させる」と述べている。

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