レノボのワークステーションは性能が高くてメンテナンスしやすいだけでない! 中の人だからこそ分かる“強さ”(1/2 ページ)
レノボ・ジャパンは多彩な法人向けPCを販売している。「ThinkPad P」「ThinkStation」は、パワフルなワークステーションモデルで、処理パフォーマンスを重視するユーザーにピッタリだ。その中でもお勧めのモデルや、法人向けWeb直販サービス「Lenovo Pro」を紹介しよう。
レノボ・ジャパンはグローバルで高いシェアを持つPCメーカー「Lenovoグループ」の日本法人で、ノートPC「ThinkPadシリーズ」、デスクトップPC「ThinkCentreシリーズ」、そしてデスクトップワークステーション「ThinkStationシリーズ」など、多彩な法人向けPCを販売している。
そんな同社がこのほど、ThinkPad Pシリーズ(モバイルワークステーション)とThinkStationシリーズと、法人向けのWeb会員サービス「Lenovo Pro」に関するウェビナーを開催した。“中(なか)の人”が語る見どころをチェックしていこう。
ウェビナーに登壇したレノボ・ジャパンの川端亮太朗氏(左:ワークステーション&クライアントAI事業部 Business Development Manager)と、井関博幸氏(右:eコマース事業本部 SMBデマンドジェレーションマネージャー)
「信頼性」と「高い性能」が高レベルで共存するレノボのワークステーション
今回のウェビナーは、前半が「ワークステーションPC製品の紹介」、後半が「Lenovo Proの紹介」という二部構成となっていた。
冒頭、レノボ・ジャパンの川端亮太朗氏(ワークステーション&クライアントAI事業部 Business Development Manager)はレノボのワークステーションPCの“ルーツ”を解説した。
同社のワークステーションPCは、IBMが展開していたデスクトップワークステーション「IntelliStation Pro」が起源となっている。それを受け継ぎ、さらに洗練したものが「ThinkStation」であり、そこにThinkPad Pシリーズ(旧ThinkPad Wシリーズ)が加わり、現在に至る。
2019年に第三者機関である「TBR(Technology Business Research)」が実施した調査によると、同社のワークステーションPCは故障率が競合他社よりも低いという。この調査を引用しつつ、川端氏は「レノボのワークステーションPCは、お客さまに安心して利用していただける製品になっている」とアピールした。
ワークステーションのようなプロフェッショナル製品では、わずかなダウンタイムも事業上のダメージとなりうる。故障が少ないということは、ダウンタイムを極小化できるという意味で意義深い。
続いて、川端氏は「ThinkPad P14s Gen 5 AMD」「ThinkPad P16s Gen 2 AMD」の2モデルを紹介した。名前の通り、いずれもAMD製のプロセッサを搭載する最新のモバイルワークステーションだ。
ThinkPad P14s Gen 5 AMD:持ち運びやすさが魅力
ThinkPad P14s Gen 5 AMDは、AMDの「Ryzen PRO 8040HSシリーズ」プロセッサを搭載した14型モバイルワークステーションで、最大構成では2.8K(2880×1800ピクセル)の有機ELディスプレイも搭載可能だ。それでいて、14型のモバイルワークステーションとしては軽量(約1.31kg〜)かつ薄型(約17.7mm)の設計となっている。
14型モバイルノートPCと同じ感覚で持ち運べることが魅力だ。
Ryzen PRO 8040HSシリーズは「Zen 4アーキテクチャ」のCPUコアを備え、「RDNA 3アーキテクチャ」ベースの内蔵GPU「Radeon 760M/780M」を備えている。Radeon 760M/780MはCPUと統合されたGPUとしては優れた性能を備えることで定評があり、2D/3D CADやグラフィックス関連の作業も快適にこなせるようになっている。
川端氏は「ThinkPad P14s Gen 5 AMDでは、UEFI(BIOS)設定においてメインメモリを32GB以上にすると、うち最大8GBまでグラフィックスメモリとして専有する設定を行える。業務用途に応じて設定すると快適さが増す」とする(メインメモリが32GB未満の場合は、最大4GBまで専有設定可能)。
Ryzenプロセッサ内蔵GPUに割り当てるグラフィックスメモリの容量は、最大でメインメモリの4分の1まで確保できる。GPUをバリバリ使うアプリの場合、グラフィックスメモリの容量を多めに確保することでパフォーマンスの向上を期待できる
ワークステーションで業務用アプリを利用する際は、「ISV認証」と呼ばれるアプリベンダーによる認証の有無も重要だ。その点、ThinkPad P14s Gen 5 AMDでは「AutoCAD」「SolidWorks」「Adobe Creative Cloud」といった主要アプリのISV認証を取得しているという。
ISV認証はアプリの互換性を担保した“証”でもある。その点において、ThinkPad P14s Gen 5 AMDは安心して業務利用できると川端氏は強調する。
ThinkPad P16s Gen 2 AMD:大画面重視のユーザーにお勧め
ThinkPad P16s Gen 2 AMDはディスプレイを16型に大型化したモデルで、キーボードにはテンキーを備えている。ThinkPad P14s Gen 5 AMDと比べると、プロセッサを1世代前の「Ryzen PRO 7040Uシリーズ」とすることで手頃な価格を実現していることも特徴だ。
川端氏は「据え置き型として使うのでより大きなディスプレイが欲しい」という人や、「アプリでテンキーを使いたい」という人に適したモデルだと説明した。
ThinkPad Pシリーズはメンテナンス性も高い ダウンタイムを極小化
ThinkPadは、ノートPCとしては高いメンテナンス性を備えていることも魅力だ。当然、モバイルワークステーションであるThinkPad Pシリーズも例外ではない。川端氏は、このメリットもしっかりとアピールする。
PCのダウンタイムを最小限にするために、ThinkPadシリーズは部品を大きく「FRU(Field Replacement Unit)」と「CRU(Customer Replaceable Unit)」に大別している。FRUはレノボの修理担当者のみが交換可能な部品で、修理担当者がユーザーのところに出張して修理するオンサイト修理(有料オプション)またはレノボのサービス拠点に送付することで交換できる。
それに対してCRUは、その名の通りユーザーやIT管理者が自分で交換できる部品で、オンサイト修理に申し込んだりサービス拠点に送り返したりすることなく修理できる。保守部品はレノボから取り寄せ可能だ。
川端氏は「PCを長い間使うと、メモリの容量が足りないと感じたり、バッテリーがへたってきたなと感じたりすることがあると思う」とした上で、「ThinkPadではそうした部品を自分で交換できる。それにより、ダウンタイムを最小化できる」とメリットを説明する。
なお、FRU/CRUの区別はモデルや構成によって変動することもあるが、ThinkPad P14s Gen 5 AMDは一部構成でバッテリーをCRUとしたことが大きな特徴だ(※1)。消耗しやすいパーツを自分で交換できるようになったのは心強い。バッテリーモジュールの色も、CRUであることを意味する灰色に変更されているが、このような“分かりやすさ”も重要なポイントといえる。
(※1)バッテリーがCRUなのは大容量バッテリー(52.5Wh)を搭載した場合のみ。標準バッテリー(39.3Wh)はFRUとなる(参考リンク)
ThinkPadは周辺機器も充実
井関博幸氏(eコマース事業本部 SMBデマンドジェレーションマネージャー)からは、ThinkPad Pシリーズで使うと便利な純正オプションとして「Lenovo 65W USB Type-C GaN ACアダプター」「Lenovo USB Type-C デュアルディスプレイ トラベルドック」「ThinkPad ユニバーサル USB Type-C ドック」の3製品が紹介された。
前二者はコンパクトなドックとACアダプターで、井関氏は「持ち運びに適している」と太鼓判を押す。後者は据え置きタイプのドックで会社のデスクなどにおいて使う製品だ。ThinkPadと組み合わせて使う場合は、ドック側の電源スイッチを押すことで本体の電源が入る利便性が強みだ(※2)。
(※2)UEFIの設定によっては連動しない場合があります
Lenovo USB Type-C デュアルディスプレイ トラベルドックは、バッグに入れて持ち運びやすいコンパクトなUSBドックだ。ACアダプターは付属しないので、Lenovo 65W USB Type-C GaN ACアダプターなどと組み合わせて使うと便利だ
提供:レノボ・ジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年3月31日
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