クリエイターの理想を形にした“ちょうどいい”1台に UGREENの4ベイNAS「NASync DXP4800 GT」が写真/動画編集のワークフローを変える(3/3 ページ)
UGREENの4ベイNAS「UGREEN DXP4800」に、新モデル「UGREEN NASync DXP4800 GT」が登場。クラウドストレージの維持費やHDDのストレージ管理に悩んでいるクリエイターに“ちょうどいい”1台に仕上がっている。
なぜ「DXP4800 GT」が“ちょうどいい”のか
ここまでに紹介した通り、6ベイの上位機は個人には過剰で、スタンダードな4ベイ機はネットワーク面で惜しかった。その隙間にあるちょうど良いゾーンを狙い撃ちにして登場したのがNASync DXP4800 GTだ。
結論から言えば、本機は個人のクリエイターにとって過不足のない、見事なバランスに仕上がっている。なぜそう断言できるのか、その理由を具体的に検証していこう。
デュアル10GbEがもたらす自由度と安心感
まず、最大のハイライトであるネットワーク周りから解説する。DXP4800 GTは、10Gbps対応のRJ-45ポートを標準で2基搭載している。大容量データの転送に伴うストレスを、根本から解消するための設計だ。
このデュアルポートの存在は、実際の運用において極めて大きなメリットをもたらす。例えば、ルーター側の10GbEポートが1基しかなくても、NASをハブ代わりに経由してPCと接続すれば、PCとNASとの間に10Gbpsの高速な直結ラインを確保できる。
さらに、2基のポートを束ねるリンクアグリゲーション(Link Aggregation)にも対応する。帯域を統合してより太い通信経路を確保するだけでなく、耐障害性を高める冗長構成を組むことも可能だ。
筆者の環境であれば、帯域拡張にはPCやスイッチ側の対応も必要となるため、万が一の断線やトラブルに備えた「フォールトトレランス」(冗長構成)を選択し、安定性を最優先した運用をするだろう。
HDDだけでも十分速い! 10GbEの帯域を生かせる実測パフォーマンス
では、実際の転送速度はどの程度なのか。「CrystalDiskMark」を用いてパフォーマンスを測定した。テストサイズは64GB、PCとNAS間は10GbE接続である。検証環境と測定結果は以下の通りだ。
- HDD:WD Red Plus 4TB×4
- RAID:RAID 5
- ネットワークスイッチ:Ubiquiti UniFi Switch 16 XG
- PC NIC:Realtek RTL8127 10GbE
読み取りテスト
- SEQ1M Q8T1:毎秒812.7MB
- SEQ1M Q1T1:毎秒368.7MB
- RND4K Q32T1:毎秒2.14MB
- RND4K Q1T1:毎秒3.37MB
書き込みテスト
- SEQ1M Q8T1:毎秒498.67MB
- SEQ1M Q1T1:毎秒314.4MB
- RND4K Q32T1:毎秒32.66MB
- RND4K Q1T1:毎秒2.77MB
特筆すべきは、シーケンシャル読み込みのピーク値だ。毎秒812.7MBという数値は、通信速度に換算すると約6.5Gbpsに達する。つまり、SSDを搭載しないHDDのみのRAID 5構成であっても、10GbEの広い帯域を十分に活用できていることが証明された。
まさにクリエイターの要求を満たす実用的な速度だ。正直なところ、HDDのRAID構成だけでここまでのパフォーマンスを発揮するとは予想以上だった。
もちろん、ランダムアクセスのスコアはSSD単体と比べれば見劣りするが、これはHDD構成である以上はしょうがない。しかし、本製品にはM.2 NVMeスロットが用意されており、ここにSSDを追加してキャッシュとして割り当てることが可能だ。
つまり、ランダムアクセス性能を後から強化できる余地が残されている。スピードに妥協したくないユーザーにとっても、十分な“伸びしろ”を備えた設計だといえる。
AI処理にも効く、AMD Ryzen Embeddedと運用を支える機能美
内部の処理性能についても触れておきたい。スタンダードな現行モデル「DXP4800 Plus」がIntel Pentium Gold 8505を搭載していたのに対し、本製品はAMDのRyzen Embedded R2514を採用している。4コア/8スレッド構成で、Radeon Vega 8内蔵グラフィックスを備えたSoCだ。
写真や動画の編集ワークフローでは、このマルチスレッド性能と内蔵GPUの存在が大きなアドバンテージとなる。特に、AIモデルを用いた写真のオブジェクト認識処理などでは、その恩恵を顕著に体感できるはずだ。メモリも最大64GBまで拡張可能なため、将来的にデータやアプリが増加しても余裕を持って運用できる。
ハードウェアのボディー設計や運用面にも隙がない。DXP4800 GTは4ベイのコンパクトなボディーながら、シリーズ共通の頑丈なボディー剛性と優れた排熱機構を備えている。本製品は複数のRAIDストレージプールの作成に対応しており、総容量は最大144TBまで対応できる。プロの現場における運用にも十分に耐えうる設計だ。
さらに運用面において、HDDの交換が「ツールレス」で行える点は大きなメリットだ。万が一、ドライブに障害が発生しても、工具なしで迅速に換装できる。業務を止められない環境ほど、このメンテナンスの迅速さは大きな強みとなる。
外観デザインにも工夫が見られる。Plusモデルと比較して、前面にゴールド系の差し色が施されたことで、全体のトーンが引き締まりスタイリッシュな佇まいになった。光の加減によってはブロンズのような渋い輝きを放ち、クリエイターのデスク環境にも美しく調和する。
DXP4800 GTはクリエイターの「リアルな正解」
これまで検証してきた通り、DXP4800 GTは、DXP4800 Plusが持つ優れたストレージ拡張性とコストバランスを継承しつつ、基本パフォーマンスを底上げし、さらに上位機DXP6800 Proと同等のデュアル10GbEポートを搭載している。それにもかかわらず、導入コストは上位機ほど高額にはならない。
すなわち本機は、スタンダード機以上の機動力と、最上位機を下回る導入コストを絶妙なバランスで両立させた1台といえる。日々増え続けるデータ管理に頭を悩ませてきたクリエイターにとって、これこそが「ちょうどいい」真の選択肢となるはずだ。
クリエイティブワークフローを劇的に効率化する活用シーン
ここまではDXP4800 GTのハードウェア仕様を中心に解説してきたが、真に重要なのは、これを日々の制作ワークフローへどう組み込むかだ。ここからは、導入によって作業環境がどう変わるのか、具体的な活用シーンを交えて紹介する。
NAS上で直接、動画編集する
まずフォーカスしたいのが動画編集だ。PCとDXP4800 GTを10GbEで直結することにより、データのアクセス速度や編集時のレスポンスは見違えるほど向上する。
実際に「Adobe Premiere Pro」を使用し、NAS上の動画素材を直接タイムラインに配置して編集してみたが、作業中に引っ掛かりや遅延を感じる場面はほぼ皆無だった。タイムラインのスクラブ操作やプレビュー再生も、ローカルの高速SSD上で作業しているのと遜色ない感覚だ。
これは非常に大きな変化だ。従来であれば、編集を始める前に大容量の素材データをローカルストレージへコピーする待ち時間が発生していたが、その手間が完全に不要になる。素材はNASに置いたまま直接編集して保存できる。データ転送を待つ時間や、「どちらのデータが最新か」を管理するストレスから解放され、ワークフローは極めてシンプルになる。
撮影現場や外出先から、安全にデータ共有
続いて、データの共有と納品における活用だ。クライアントへ成果物を納品する際、高画質化に伴うファイルサイズの巨大化は常に頭の痛い問題である。当然、メールに直接添付することは不可能だ。
かといって、外部のアップローダーはセキュリティ面に不安が残り、大容量に対応する有料クラウドサービスを別途契約するとなれば、ランニングコストが重くのしかかる。
こうした問題を一挙に解決するのが、NASyncに標準搭載されているリモートアクセス機能「UGREEN Link」だ。複雑なネットワーク設定を必要とせず、外出先やロケ現場からでも、自宅・オフィスに設置したNASへセキュアにアクセスできる。
外部のスタッフやクライアントとの共有も、専用のリンクを発行するだけで完了する。サードパーティーのサービスに依存せず、自社完結で安全に大容量データを納品できる点は、業務運用において極めて大きなメリットだ。
AIによる写真管理と、備えとしてのバックアップ
日々の運用で確実な効率化を実感できるのが、写真データの管理機能だ。NASyncに統合されたAI写真解析機能は、ストレージ内の画像を自動でスキャンし、被写体や撮影シーンをインテリジェントに認識する。
例えば「山」というキーワードで検索するだけで、該当する写真が瞬時にリストアップされるため、膨大なアーカイブから目的の1枚を探し出す手間が劇的に減少する。前述したRyzen Embedded R2514の内蔵GPU(Radeon Vega 8)が、こうしたバックグラウンドでのAI処理の高速化に大きく貢献している。
加えて、万一のデータ消失に備えるバックアップ体制の構築も容易だ。標準の「同期とバックアップ」機能を利用すれば、別途サードパーティー製の有償ソフトを購入することなく、PC内の指定データをNASへ自動でバックアップできる。
NAS側のRAIDによる冗長性と組み合わせることで、多層的なデータ保護環境が完成する。二度と撮り直しのきかない撮影データという「無形の資産」を扱うクリエイターにとって、この強固な安心感は何物にも代えがたい。
制作環境を次のステージへ引き上げる「賢い選択」
ここまで検証してきた通り、DXP4800 GTは単なるデータの保存先にとどまらない。編集から共有、管理、そしてバックアップに至るまで、制作ワークフロー全体のクオリティーを一変させてくれる頼もしいパートナーだ。
あらためて本機のポイントを整理しよう。第1に、「パフォーマンスとコストの絶妙なバランス」だ。プロの要求に応える通信・処理性能を確保しつつ、導入費用は現実的なラインに抑えられている。
投じたコストに対して得られるリターンが大きく、投資対効果(ROI)は極めて高い。第2に、運用における「安心感」だ。2年間の長期製品保証に加え、日本語によるサポート体制が整っている点は見逃せない。万が一のトラブルの際、日本語で迅速に相談できる環境は、業務用途において非常に心強い。
肥大化するデータ管理に追われてきたクリエイターにとって、DXP4800 GTは制作環境を次のステージへと引き上げる「賢い選択」となるはずだ。まずはUGREENの公式サイトで詳細をチェックし、自身のスタジオに最適なストレージ環境への第一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
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提供:株式会社ユーグリーン・ジャパン
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年6月30日







