脱・AI迷子! 他社の実践に学び、活用の悩みを相談できるイベント「Lenovo Copilot Lab」に潜入してみた(2/2 ページ)
レノボ・ジャパンが、Microsoft 365 Copilotを活用するためのユーザーコミュニティー「Lenovo Copilot Lab」を立ち上げた。日本マイクロソフトもコミュニティーメンバーとして参加し、企業/団体におけるAIの使い方を互いに学んだり、相談したりできる場として機能するという。先日、その第1回イベントが開催されたので、その模様を紹介する。
レノボとマイクロソフトのAI担当者は「Copilot」をどう使う?
続けて、近江岸さんと大原さんがそれぞれのMicrosoft 365 Copilot活用法を紹介した。
近江岸さん:約1日の時間削減を達成
近江岸さんは、自身の業務を分析して、Microsoft 365 Copilotを活用することによって、月間で約1日(約24時間)分の時間を削減できたという実例を提示した。
例えば「Excelを活用した従業員満足度調査の分析」では、膨大な自由記述アンケートから「ポジティブ/ネガティブ要素の分類」「回答の要約」「課題傾向のグラフ化」「改善アクション案の提示」といったプロセスをこなす必要があるが、これらを完全に手作業で行うと、半日から1日かかってしまっていたという。
確かに、自由記述がポジティブなのかネガティブなのかを考えたり、同じ趣旨の質問を集計したり……とやっていると、思考も挟むので時間が掛かりそうである。
しかし、Microsoft 365 Copilotを使うと、グラフ作成や従業員満足度アップのための改善アクションの立案まで、1時間足らずで行えるという。しかも、部門ごとに短期/中期/長期で部門ごとの改善アクションまで出来上がるとのことだ。
近江岸さんはMicrosoft 365による日常業務の自動化にも言及した。
例えば、「送られてきたTeamsのメンションや上司からの連絡を毎時間ごとに集約し、返信文のドラフトを自動生成する」とか、「部下からの出張/経費精算申請のうち、一定の条件を満たすものは自動承認する」といった使い方ができるという。
出張/経費精算申請の自動承認では、週に2時間ほど費やしていた作業時間を大幅に短縮できるようになったそうだ。
話を聞いていると、ここまでAI(Microsoft 365 Copilot)を使いこなせるのか不安になる人もいるかもしれない。それを察してか、近江岸さんはこのようにアドバイスした。
今まで培ってきた業務プロセスに、(AIが)すぐにかなうわけがない。「1から100までAIに丸投げしよう」と考えると、動かないところが出てきてしまう。それよりも、「まずは定型タスクの8割を任せてみる」といったように、期待値を設定しておくことが大切です。
そして定着の鍵になるのは、「人間は自分にしかできないところを行うようにする」と決めておくことだと思います。
大原さん:社内業務の約95%でCopilotを活用!
大原さんは、社内業務の約95%でMicrosoft 365 Copilotを活用しているという。
例えば、イベント用のプレゼン資料を作る際に、骨子をプロンプト数行で自動生成できるようにしたところ、登壇準備の効率が大きく改善したという。また、顧客などに提出する「提案書」の作成にかかる時間も約70%削減できたという。
特に会場の関心を集めたのが、大原さんが「Copilot Studio」などを駆使して独自に構築したエージェント群だ。部下が作成した資料の事前レビューを行う「スライドチェッカー」では、出し戻しが10回から1〜2回に激減できたという。また、自身のプレゼンテーションを評価する「スピークチェッカー」では、「○○(大手コンサルティングファーム)のシニアコンサルタントの視点で」という指示を与えているという。
さらに、訪問前に企業の導入ソフトウェア傾向を推定する「企業サーチ君」や、Microsoftに関する最新ニュースを毎朝自動収集する「Microsoft情報収集君」など、無償のMicrosoft Copilotでも構築/運用できるアイデアも提示していた。
大原さんは、「まずは自分が楽になる用途から(AIの活用を)始めることが大切で、何を任せるべきか迷ったらCopilot自身に『何をさせたら楽になるか?』と聞いてみるのが近道ではないか」と語っていた。
さらに2人の対談は、Microsoft 365 Copilotの最新の進化にも及んだ。対話形式の「チャット」から、まとまった仕事を成果物の生成まで任せる「Copilot Cowork」、そしてPCや業務アプリ上で自律的に動く「Microsoft Scout」へと向かうAIの未来像が語られた。
まとめ:「AIの利用」のノウハウ共有/相談の場に
イベントの後半は、参加者が登壇者や他の参加者と交流できる「ネットワーキング」に当てられた。
今回は、参加者が他社のAI活用状況を聞いて回る「Copilotパスポート」なる企画も実施され、至る所で名刺交換を行ったり、どんな風にCopilotを使っているのか話し合ったりする様子も見られた。
参加者の皆さんのCopilot活用度には濃淡が見られたが、Copilotを相談にしか使えていない人が、Copilotを資料の整理/作成で駆使しているという人から「どういう風に使っているのか?」とノウハウを教わる場面も多く見受けられた。
Lenovo Copilot Labは、今後も開催を予定している。今回はリアルイベントだったが、日常的な疑問やつまずきをいつでも相談できるように、 Teams上でのオンラインコミュニティ−も稼働している。
生成AIの導入効果を最大化できるかどうかは、ツールの機能そのものよりも「業務への落とし込み方」と「運用知見の共有」にかかっている。
自社のAI活用をもう一段上のステージへ引き上げたいと考えているなら、これからのLenovo Copilot Labの動きに要注目だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連リンク
提供:レノボ・ジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年11月25日









