連載

ホノルルマラソンへの道:自宅にパーソナルトレーナーを招く

連載になってしまった「ホノルルマラソンへの道」。この梅雨時なかなか外を走れる機会がない。自宅でなんとかトレーニングできないかを考えてみた。

 ホノルルマラソンを完走するのが今年の目標と言ってはや3年。先日その一歩を踏み出したばかりだ(へたれっぷりはこちらから)。その後すぐボスから命令が下った。

「仕事にしないと続けないでしょ。この企画連載にしてね!」

「……(バレてる!!!)」

 ということで、再び? ホノルルを目指していくことになったのだが、同時に東京には梅雨前線が発達し始めていた。現在ジムには通っていないし……、こう雨が降ってはやる気もでない。とは言っても仕事になってしまったので、自宅でなにかトレーニングできないか探してみた。

Yahoo! Japan IDで簡単登録

 「みんなのフィットネス」はご存じだろうか。Gクラスタ・グローバルが提供する健康支援サービスで、北米で人気のエクササイズソフト「Yuorself Fitness」の最新バージョンを無料で体験できる。

 会員登録をする必要はあるが、Yahoo! Japan IDを持っていれば簡単に登録が済ませることができる。サービスインした4月時点で登録をしていたのだが、ランニング同様の消極的さを発揮し、数カ月を過ぎても試していなかった。この機会にみんなのフィットネスにトライすることにした。

パーソナルトレーナーMaya

 みんなのフィットネスでは、エクササイズの実施記録や消費カロリーをグラフで見たり、定期的にエクササイズを行うためのスケジュール登録や毎日の食事を記録ができるほか、コミュニティ機能も備わっている。

 エクササイズ開始前に専用ソフトをインストールをしておかなければならない。動作環境などはこちらで確認しておいてほしい。

 エクササイズを起動すると、パーソナルトレーナーのMayaというキャラクターが登場し、指導してくれる。まず初めに体重、身長など個人データを入力する。そしてスクワットや腕立て伏せなどで体力を測定し、個人の体力レベルや目標に合わせたプログラムが組まれる。

 わざわざアイテムを用意しておく必要はないが、ヨガボールやダンベルなどのアイテムを登録すると、プログラムのバリエーションが増えるとのこと。

 エクササイズをこなすことで、Mayaポイントと呼ばれるものが獲得でき、Mayaポイントがある程度たまると、賞品に応募できるといったモチベーションが上がるサービスも用意されている。

photophotophoto パーソナルトレーナーのMaya。エクササイズ開始前に体力測定

「ストレッチ」プログラムが気になる

 基本メニューは「カーディオ」「上半身強化」「下半身強化」「コア」「ストレッチ」「ヨガ」の6コース。それぞれの内容は以下を参考にしてほしい。

メニュー 概要
カーディオ 普段運動不足気味の人におすすめ。全身の筋力をまんべんなく使うため、脂肪燃焼に効果がある。
上半身強化 上半身を鍛えたい人におすすめ。姿勢が美しくなるほか、運動不足があらわやすい二の腕のたるみにも効果的。
下半身強化 体力をつけたい人におすすめ。下半身を中心としたエクササイズにより、基礎体力をアップさせる。
コア 均整のとれたカラダを作りたい人におすすめ。腰まわりを中心としたエクササイズで、引き締まったボディを作る。
ストレッチ カラダが硬い人におすすめ。関節の可動部分の拡大と筋肉を広げることにより柔軟性を高める。
ヨガ 心身ともに健康を目指す人におすすめ。美しい姿勢を保つ以外にも、基礎代謝の向上や心をリラックスさせてくれるなどの効果がある。

 体力測定後、Mayaにすすめられたのは、カーディオプログラムだった。普段運動不足気味の人におすすめのプログラムとのこと。自分にぴったり当てはまるプログラムなのだが、ランニングの前後のウォームアップ、クールダウンを学べる方法はないかと考えていたところで、個人的にストレッチプログラムが非常に気になる。

photo 長期強化プログラムの選択。Mayaはカーディオをすすめている

 Mayaには申し訳ないが、独断で長期強化プログラムはストレッチに決めた。なお、長期強化プログラムは後日変更することも可能。また長期強化プログラムに設定したコース以外も、そのときの体調や気分に応じて選べる。

エクササイズの時間やBGM、環境を設定する

 その日のコースを選択し、時間と音楽、使用するグッズを決める。エクササイズは15分から行える。BGMは初期段階で「hip-hop」「eighties」「latin」「yoga」の中から1つを選択。この時点でのBGMの選択肢は非常に少ない。ストレッチプログラムなので、消去法でyogaになったという感じだ。ヒップホップやラテンではちょっと落ち着かない……。エクササイズを継続すると、音楽のジャンルが増えていくという。

 次に大自然の中やリゾート地など9種類の中から、バーチャルのエクササイズ環境を指定する。これで準備は完了。この後いよいよトレーニングかスタートする。

photophoto 時間と音楽、使用するグッズを選ぶ(左)。エクササイズ環境を決める。大自然の中やリゾート、道場などでエクササイズ!?(右)

エクササイズ開始

 基本操作はマウスで行う。エクササイズ中に角度とズームを調整することができる。しかしエクササイズ中にマウスを操作するのは至難の業だった。エクササイズのため十分な場所の確保が必要になる。そのためPCとの距離が空き、もたもたしているとすでに次の段階に進んでいたりする。ストレッチなど、寝転んだ姿勢からデスクトップPCの操作はさらに困難を極めた。

photophotophoto ランニング後15分間ストレッチ

 ひそかにカーディオプログラムも試してみたのだが、正直初心者にはキツイ。全体的に分かりづらい印象を受けた。チュートリアルなどもあるが、ビュワー(約640×480ピクセル)が小さいため、ステップなど細かい動きがあまり把握できない。画面の大きさを変えることもできるが、今度は画質が悪くなるため見づらくなってしまう。

 一方で小まめに休憩を入れているところは、運動不足人間にはありがたかった。またプログラム中に調子を尋ね、その状態によってメニューを変化させているので無理なくエクササイズが行える。ストレッチだけでも50以上のエクササイズが用意されており、レベルアップに従い徐々にエクササイズメニューも高度になっていくようだ。このあたりの気配りはエクササイズを継続する一因になるだろう。

photophoto エクササイズ中に調子を尋ねられる(左)、エクササイズ終了。消費カロリーも表示される(右)

 どのプログラムにも、必ずウォームアップとクールダウンの時間が設けられており、メニューも本格的だ。個人的にはランニングの前後にストレッチを入れたいので、ウォームアップとクールダウンは省きたいのが正直な感想である(そんなユーザーは想定されてないのかもしれないが)。早送り機能も追加してほしいところだ。

 実際にランニング後にストレッチプログラムを試してみたが、疲労感が軽減したように思えた。しばらくプログラムをこなしていけば、ストレッチ方法がかなり身につくだろう。いろいろと改善すべき点はあるが、気軽に始められるエクササイズであることは間違いない。あなたもパーソナルトレーナーを自宅に呼んでみてはいかがだろう。

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