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9月の家電出荷額は3カ月ぶりにマイナス

JEMAが9月および2008年上期の家電製品の出荷実績を発表した。出荷金額は3カ月ぶりにマイナスに。

 日本電機工業会(JEMA)は、9月および2008年上期(4月〜9月)の家電製品の出荷実績を発表した。これによると、9月の国内出荷金額は前年同月比の98.5%の1258億円となり、3カ月ぶりにマイナスとなった。上期合計では、電気冷蔵庫、電子レンジ、クッキングヒーターなどが増加、電気掃除機、除湿機などが減少しており、全体では前年比101.3%の7205億円となった。

graph グラフ:JEMAニュースリリースより
image 表:JEMAニュースリリースより

 個別の製品では、電気冷蔵庫が出荷台数は前年比96.7%の35万5000台だったが、出荷金額では同100.0%の344億円で6カ月連続のプラスとなった。容量では451リットル以上の大容量タイプが前年比113.3%で23カ月連続で2桁の伸びとなっている。上期では、猛暑と大容量モデルの人気により、出荷台数、出荷金額とも前年を上回った。

 電気洗濯機は4カ月ぶりのマイナスとなったが、「洗濯乾燥機」の9.0キロ以上の大型タイプが前年比100.0%の7万3000台と4カ月連続プラスとなり、洗濯機同様大型のモデルが

人気となっている。なお、上期計では前年比100.2%の218万2000台を出荷。うち、洗濯乾燥機の割合は約3割だ。

 また、電気掃除機は9月単月、上期計でも前年比を下回っている。ジャー炊飯器も9月単月、上期とも前年比を下回り、タイプ別では「IH式」が前年比91.7%と2カ月ぶりにマイナスとなった。なお、上期を通してジャー炊飯器に占める「IH式」の台数構成比は約67%。

 クッキングヒーターは、9月は、前年比105.8%の8万3000台で、3カ月連続で前年比を上回った。また、すべてIH付タイプで、そのうちの8割が2口以上のビルトイン型だ。上期全体でも前年比103.9%の43万2000台でオール電化住宅の普及を受けた結果となった。

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