長谷川理恵さんのコーチも担当？――ジョギング用音楽配信サービス「EXERMUSIC」スタート

ブラザー工業とエクシングは、ジョギング用音楽配信サービス「EXERMUSIC」の記者発表会を開催。モデルの長谷川理恵さんやランニングコーチの金哲彦氏も会場に駆けつけた。

[塙恵子，ITmedia]

　ブラザー工業とエクシングは、ジョギング用音楽配信サービス「EXERMUSIC」（エクサミュージック）を、本日9月11日よりスタートする。同日、都内にて記者発表会が行われた。

　「EXERMUSIC」は、ジョギングなどの運動をサポートする音楽をダウンロードできるサービス。ダウンロードしたデータを、携帯音楽プレーヤーで聞きながら、ジョギングなどのトレーニングが行える（Nike＋iPodの使用可能）。

　発表会では、まずブラザー工業 N＆C事業推進部長　安友雄一氏が登壇。ブラザー工業のこれまでのプリンティング事業の実績に加え、新事業の「ネットワークイメージングデバイス」「ネットワーク＆コンテンツデリバリー」に力を入れていくと明言した。大容量コンテンツ配信「ネットワーク＆コンテンツ」分野での第1弾として、「EXERMUSIC」を展開する旨を説明した。

　またエクシング 代表取締役社長　吉田篤司氏は、同社の通信カラオケ事業「JOYSOUND」、ケータイコンテンツ配信「ポケメロJOYSOUND」という2つの柱以外にも、個人・家庭向けサービスの領域を拡充し、「EXERMUSIC」など新規ネットビジネスに参入する考えを示した。

ランニングウエアで登壇したブラザー工業 N＆C事業推進部長　安友氏

エクシング 代表取締役社長　吉田氏。「エクシングネットビジネスでのナンバーワンコンテンツプロバイダーを目指す」と目標を掲げた

ブラザー工業　エクサミュージックプロデューサー　ヘンリー西川氏（左）、EXERMUSICの運動メニューやガイダンスを監修した金氏（右）の2人がサービスの説明

　「EXERMUSIC」は、ユーザーが自分のトレーニングの状況や好み、気分に合わせて選択した複数の楽曲を、Webサイト上でリアルタイムで1つのMP3データとして自動生成する。単純に楽曲をつなげるだけではなく、ユーザーの運動レベルに合わせたテンポ、ビートに編集する作業が同時に行われる。楽曲はエクシングが保有するデータベースの中からジョギング用に厳選された1万曲以上を提供。ジャンルはポップスから演歌まで幅広い。

左からコース選択、目標設定、運動メニュー

左から楽曲選択、楽曲カスタマイズ、コース・楽曲確認

　サービススタート時のコースメニューは、「健康維持は常日ごろから」「楽しくジョギング」「ダイエットに挑戦」「早めが肝心メタボ対策」「目指せマラソンレース」「カスタム設定で走ろう」の6コースで、ウオーキングからマラソンまで幅広くそろえる。ガイダンスは、ストレッチなどのウォームアップ指導から始まり、途中には時間と消費カロリーのアナウンスもあるなど、全部で2000種類にも及ぶという。料金設定は、トレーニングデータの長さに応じて、525円（30分以内）〜683円（120分以内）までの4種類となっている（クレジットカード決済のみ）。

　運動メニューやガイダンスはプロのランニングコーチである金哲彦氏が全面監修している。金氏は「好きな音楽、例えばバラードを聴きながらのジョギングは、体の動きと合わずプラスにはなりません。ストライド、ピッチと音楽をミックスさせることで、ジョギング用の音楽『EXERMUSIC』が実現しました」とサービスを紹介した。また金氏はジョギング人口の増加、健康ブームについて触れ、「特に初心者には、どうトレーニングしていいか分からないという人が多い。『EXERMUSIC』を通してたくさんの人にコーチングできてうれしい」と満足気に語った。

長谷川さんと金氏によるトークセッション

　発表会にはゲストとして長谷川理恵さんが登場。長谷川さんは自身のランニングコーチも務める金氏と、ランニングと音楽について会話を弾ませた。今やランナーとしても注目される長谷川さん。ホノルルマラソンは今年で8回目の参加となる。11月の東京国際女子マラソンの出場を控え、近々ボルダーで高地トレーニング合宿も予定しているという。発表会前も皇居を走ったと余裕の表情を見せる。

　長谷川さんは、すでに「EXERMUSIC」を使ったトレーニングを体験済みで、「わたしは、“上り”と“下り”でまったく走るテンポが変わってしまうんです。ランニングを始めたばかりのころは、メトロノームなんかを使ってリズムをとっていましたが、ランニングがここまで進化したかという感じ。今後レースバージョンを使ってみたいですね。『EXERMUSIC』で、ランニングライフを楽しみたいです」とコメントした。