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豊富なオプションによる柔軟構成も魅力だが……

オプション類の充実は、たとえば大容量バッテリの設定にも見られる。本機は往年の「DEC HiNOTE Ultra」でも見られた、キーボードスタンド兼用のセカンダリバッテリを装着できる。セカンダリバッテリは4セル構成で、標準バッテリと容量は同じ。また、さらに容量の大きな大容量セカンダリバッテリもある。
液晶背面の銀ストライプ部分に取り付けるマルチポートモジュールもユニークだ。マルチポートは、USB互換の信号で専用の薄型拡張ユニットを増設できる。現時点では無線LANとBluetoothのユニットが用意されており、初代モデルのN400c発表時には指紋認証ユニットの出荷もアナウンスされていた(残念ながら製品は日本において出荷されていないが)。

本体右側面。モデム、Ethernet、IrDA(赤外線通信)、USB 2.0、PCカード、サウンド入/出力の各種ポート/スロットが並ぶ(クリックすると拡大します)

本体左側面。USB 2.0ポートは本体の左側面にも用意されている(クリックすると拡大します)
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液晶の背面にあるマルチポートモジュール(銀のストライプの部分)には無線LANとBluetoothの各ユニットを装着できる。シリアル/パラレルポートも装備(クリックすると拡大します)
モバイル拡張ユニットは、ドライブベイを2スロット装備したドッキングステーション。パラレル、キーボード、USB、ステレオスピーカといったポートも、もちろん装備されている。ベイが2個存在するのが特徴で、ドライブベイ対応のバッテリを用いることで、本体2個、モバイル拡張ユニット2個の計4バッテリ構成で、長時間駆動することも不可能ではない。
バッテリにしろ、モバイル拡張ユニットにしろ、そしてマルチポートモジュールにしろ、豊富な拡張手段、オプションを用意することで、ユーザーの利用スタイルに合わせたハードウェア構成にできる点は、本機のもっとも良い部分と言える。
ただし、バッテリにはひとつ問題もある。セカンダリのバッテリは、通常容量、大容量ともに、直販サイトの「hp directplus」で滅多に販売されていないことだ。コストダウンのために準備量を極端に少なくしているのかもしれないが、企業向け製品のオプションが直販サイトで買えないとなると、個人ユーザーはお手上げとなる。
コンパック製のノートPCは、優秀な製品が多いものの、オプション品の在庫が非常に限られ、入手が非常に困難という状況は、実はここ数年来続いている。ボリューム出荷が望めるメインストリームの製品はオプション品に困ることはないが、本機のようにモバイル用途を重視した製品こそ、バッテリオプションをきちんと在庫すべきである。
省電力性能はいまひとつ。パフォーマンスとコストのバランスを優先するバイヤーに

また省電力性能も、あまり褒められたものではない。4セルで2時間ちょっと、という駆動時間は、決して最悪といった類の数値ではないが、省電力性に関しては設計上の工夫をあまり行っていないことを意味している。12.1インチ液晶パネルを搭載した通常電圧版モバイルPentium III-M搭載機ならば、4セルで3時間近い駆動時間が欲しいところ。
4セルのセカンダリバッテリを搭載し、約1.9kgの構成にしても4時間半ほどしかバッテリが持たない。バッテリでの運用を中心に考えている人は要注意である。
しかし、通常電圧版モバイルPentium III-M 1.2GHzのパフォーマンス自身に不足はない。標準装備の30GバイトHDDは、最新ドライブと比較すると多少遅めだが、ドライブの交換は比較的容易なので、不満になってきた時点で交換すればいいだろう。メモリが最大1Gバイトまで増設できるのも、将来性を考えると優れたポイントだ。
最高クラスのバッテリ性能を求めないのであれば、将来性もあり価格的にもこなれたEvo notebook N410cは、突出した性能はないものの買いやすい製品である。パフォーマンスとコストのバランスを優先するバイヤーに勧めたい。
[本田雅一, ITmedia]
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