総合評価コメント

　「FMV-BIBLO MG12C/M」に採用されているスーパーファイン液晶は、その表面にコーティングが施されており、非常に鮮明で高輝度な画面表示を満喫できる。一般的な液晶画面とは一線を画していると言えるだろう。さらに13.3型というサイズは、“画面の広さ”と“携帯性”の両方をバランスよく実現している。PCとしてのパフォーマンスは、ビジネスシーンに最適なレベル。3Dゲームなど、ハイパフォーマンスを要求するソフトの利用は厳しいものの、それ以外の用途であれば十分に活躍が期待できる製品だ。→レビュー本文

評価のポイント

13.3型液晶を採用したことにより、操作性（デスクトップ画面の広さ）を維持しながらもコンパクト化に成功している。光学ドライブを装着しても2kg以下というのが嬉しい。液晶部分の強度も十分頑丈。LEDランプではなく、モノクロ液晶による状態表示など、デザインは少しサイバーな雰囲気となっている。

総合的なパフォーマンスは高いとはいえないが、ビジネスシーンであればストレスなく活用できる。HDD性能は、最速クラスのノートPCと同レベル。ソフトの起動やオフィスソフトの利用であれば不満なく使える。ただし、3D性能はあまり期待してはいけない。スーパーファイン液晶による鮮明な画面は“一見の価値あり”なだけに悔やまれるところだ。

コンパクトな筐体ながらも、キーピッチ19mm、キーストローク3mmのキーボードを実現している。ただし、アルファベット以外の記号キーは縦長の小型キーとなっているため、操作性に優れているとはいい難い。その一方、スクロールボタン搭載のタッチパッドは、感触、感度ともに良好で操作しやすい。

無線LAN、USB 2.0、IEEE1394など、最近のノートPCに必須のインタフェースはすべて装備している。さらに、ビデオ出力、S/PDIF、SDカードスロットなどを装備。光学ドライブが装着されているモバイルマルチベイは、バッテリユニットとの交換が可能。

標準バッテリは、10.8V 4,000mAhのリチウム-イオンバッテリーで3.2時間の連続駆動を実現する。内蔵用バッテリ＋増設用バッテリでは6.0時間（いずれもメーカー公表値）。バッテリによる駆動時間は、ごく標準的、または気持ち長いかな？　というレベルである。

ベンダー製品担当者からの一言

「FMV-BIBLO MG12C/M」は、モバイル機としては初めてスーパーファイン液晶を採用し、大変ご好評を頂いております。CPUにはモバイルPentium III-M 1.20GHzを採用。また、DVDマルチドライブやUSB 2.0を標準で搭載しておりますので、モバイル利用だけではなくデスクトップ利用にも十分応えうるパフォーマンスを兼ね備えております。（富士通　パーソナルマーケティング統括部　コンシューマPC推進部　高田 和明）

スペック

[相澤裕介, ITmedia]

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