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タッチパッドは使いやすい、しかしキーボードが……

FMV-BIBLO MGシリーズに採用されているキーボードは、キーピッチ19mm、キーストローク3mmのフルサイズとなっている。ただし、これは数字やアルファベットなどの主要キーだけであり、右端にある記号キーの一部は縦長の小型キーとなっている。

キーボードの右下のほうは、無理矢理キーを詰め込んだような感じで少し窮屈そう(クリックすると拡大します)
小さな面積にフルサイズのキーボードを実現しているのは立派であるが、「/」(スラッシュ)や「[」(括弧)などのキーを使わないわけではない。キーによりサイズのバラつきがあるのは、あまり感心できない設計である。矢印キーや右のShiftキーも使いやすいとは言い難い。
ポインティングデバイスは、タッチパッド&2ボタンにスクロールボタンを加えた構成。機能的には一般的なレベルであるが、タッチパッドの感触や感度はなかなか良い。ポインタの移動やドラッグ&ドロップなどの操作は快適に行えるだろう。
キーボード上部に配置されている6つのボタンは、一番右が電源ボタン、左の4つが音楽CD/DVDの操作機能付きワンタッチ(プログラマブル)ボタンとなる。なお、右から2番目のボタンは、4つのワンタッチボタンについて「CD/DVDの操作」と「プログラマブル」の機能を切り替えるボタンである。

キーボード上部には、電源、バッテリ残量、HDD、光学ドライブなどの状態を表すモノクロ液晶が配置されている。その隣には6つのボタンが並び、両端にはステレオスピーカが内蔵されている(クリックすると拡大します)
ビジネスシーンに最適のパフォーマンス、ただし3D性能は弱い

FMV-BIBLO MG12C/Mの主なスペックは、モバイルPentiumIII 1.20GHz-Mに、256Mバイト PC133 SDRAMのメモリ、60Gバイト(UltraDMA/100)のHDD、Intel 830MGチップセットとなる。これらの構成により実現されるパフォーマンスは、ビジネスシーンに最適なレベルとなる。以下に、「PCMark2002Pro」で測定したベンチマークテストの結果を掲載しておくので参考としていただきたい。

PCMark2002Proのベンチ結果(クリックすると詳細画面を表示します)
最新のPentium MやモバイルPentium 4を搭載したノートPCと比較すると、全体的なパフォーマンスはやや控えめ。ただし、HDD性能は最速クラスのノートPCと変わらない(もしくはそれ以上)の数値を残している。
このため、ソフトの起動速度などに大きな不満が生じることはない。また、ワープロ、表計算、Webやメールの利用も問題のない処理速度を望める。スーパーファイン液晶で表示・再生されるDVD-Videoの鑑賞も十分に満足できるものである。
いっぽう、3D性能はどうかというと……、これはあまり期待してはいけない。以下に「3DMark2001SE」の結果を示しておくが、3DMark Scoreで669という値は、正直な話、最低レベルでしかない。3Dゲームなどを満喫したい人には物足りないパフォーマンスとなるだろう。

3DMark2001SEのベンチ結果(クリックすると拡大します)
[相澤裕介, ITmedia]
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