総合評価コメント

　12.1型液晶を搭載した2スピンドルモバイルノートPC「LaVie M LM550/5E」は、総合的に高いパフォーマンスを備えた製品である。高速な処理能力、高いグラフィックス性能、さらにDVD-RAM/R/RWにも対応した光学ドライブ、極めて豊富なインタフェースなど、いずれをとってもハイレベルな実力を有している。液晶やキーボードにも欠点は見当たらない。実売価格は20万円台前半〜中盤（2003年4月時点）となってしまうが、これだけの性能を誇っていればコストパフォーマンスは高いといえるだろう。1台あると非常に重宝するマシンといえる。→レビュー本文

評価のポイント

重量2.1kgの本体は、12.1型液晶搭載の2スピンドルマシンとして考えると、標準的、もしくは若干重いかな？　という重量である。机上＆モバイルの両方において、バランスの取れたサイズであろう。外面はヘアライン仕上げのアルミパネル、内面はサイレンスブルーメタリックという構成。筐体デザインは落ち着いた雰囲気で、高級感のある出来となっている。

動作周波数1.30GHzとはいえ、Pentium Mは処理能力ではかなり高速な部類に入る。また、MOBILITY RADEON 9000を機軸とした高いグラフィックス性能も見逃せない。総合的なパフォーマンスに優れたモバイルPCとして捉えるべきであろう。光学ドライブは、CD-R/RWに加えてDVD-RAM/-R/-RWのライティングにも対応したマルチドライブである。

筐体サイズの割には使いやすいキーボードとなっている。立体的キーとなっていることが、その要因なのかもしれない。ただし、12.1型液晶モデルによくあるように、数字キーなど一部のキーは小型キーとなってしまう。ポインティングデバイスは、スクロール機能つきのNXパッド。こちらの機能は一般的なもの。

LaVie Mに標準装備されているインタフェースは極めて多い。本体には、USB 2.0×3、IEEE1394、PCカードスロット×2、Sビデオ出力、S/PDIF出力、外部ディスプレイなど、基本的なインタフェースは全て備えている。さらに、モデム、LAN、11Mbps無線LAN（IEEE802.11b）に加えて、54Mbpsの高速無線LAN（IEEE802.11a）にも標準対応している。また、4種類のメモリーカードに対応するPCカードタイプのメモリアダプタが標準添付されている。拡張ベイは着脱式で、オプションのセカンドHDDやセカンドバッテリと交換可能である。

標準添付されているバッテリは、11.1V 4,400mAhのリチウム-イオンバッテリ。重量は約350gである。標準バッテリによる駆動時間は約4.7時間。Pentium Mマシンらしい長時間駆動が実現されている。

ベンダー製品担当者からの一言

「LaVie M」は、モバイルサイズながらA4ノートに負けないハイパフォーマンスとオールインワン性能を求めて進化を続けてきました。本モデルでは、強力なCPUとグラフィック機能をはじめ、光ドライブやワイヤレスLANなどさまざまな部分に先進機能を注ぎ込み、まさにモバイルの枠を越えた高性能を実現できたと思います。豊富なインターフェイスも備え、ご家庭でも外出先でも色々な使い方が楽しめる、お勧めのモデルです。（NECカスタマックス　マーケティング本部　商品企画部　前野 貴明）

スペック

[相澤裕介, ITmedia]

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