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小さなEnterキーが難点、タッチパッドは一般的なレベル

続いて、WinBook WL2130の操作性について語っていこう。
WinBook WL2130のキーボードは、英文字キーと他のキーでサイズが異なるタイプとなっている。19.1mmのキーピッチが設けられた英文字キーは、十分なサイズが確保されており、日本語入力は快適に行える。しかしその反面、数字キーや記号キーは小さな面積に多くのキーを詰め込んでいるような感じで、少々使いづらい面もある。表計算ソフトのように数字を多く入力しなければいけないケースでは、間違ってファンクションキーを押してしまうこともあった。
縦長のEnterキーはあまり評価できない。Enterキーはよく使用するキーであり、かつ重要な役割を担うキーである。それだけに「もう少し大きいサイズでも良かったのでは?」と思ってしまう。

Enterキーが小さいこと以外は、12.1型液晶モデルの一般的なキー配列となっている(クリックすると拡大します)
とはいえ、12.1型液晶を搭載した製品のキーボードは、どれも似たようなレイアウトであり、WinBook WL2130が特別変わっているわけではない。最終的には、こういったレイアウトのキーボードを思い通りに使いこなせるか、これがポイントとなるであろう。
一方、タッチパッドの操作性はごく一般的なレベルである。スクロールボタンも装備している。また「Synaptics TouchPad V5.1」が採用されており、タップゾーンやエッジモーションなど、さまざまなカスタマイズが行えるようになっている。

タッチパッドの機能をカスタマイズできる「Synaptics TouchPad V5.1」(クリックすると拡大します)
メール、Web閲覧には十分な性能

続いて、WinBook WL2130のパフォーマンスに迫ってみるとしよう。まずは「PCMark2002Pro」によるベンチマークテスト結果からお伝えする。

PCMark2002Proのベンチ結果(クリックすると詳細画面を表示します)
この測定結果をみると、全体的なパフォーマンスは低めであるといわざるを得ない。「HDD Score」の成績も一般的なノートPCより劣っている。しかし、10万円以下のノートPCであることを考えれば、これは仕方のない結果と考えるべきであろう。
実際の使用において、これらの数値ほどパフォーマンスに差が出るかといわれると、それは使い方次第である。マシンパワーを必要とする重たい処理を行ったときは、やはり歴然とした差が生じる。しかし、それ以外の動作では「少しソフトの起動が遅いかな?」といった程度の差でしかない。外出先でメールの送受信やWebを参照する程度であれば、むしろインターネットとの通信速度のほうがネックとなるであろう。
要は、「どれだけ機敏な反応速度を求めるか?」である。何をするにしろ高速な処理速度を要求したい、という人には物足りない性能となるだろう。しかし、日常的な用途であれば、何も問題なく利用できるだけの処理速度は有している。
問題になるとすれば、いくつものソフトを同時に起動した場合であろうか。Windows XPにおいては、128Mバイトのメモリ搭載量はさすがに心もとない。すぐにハードディスクがカリカリと音を立ててしまうし、画面の描画も遅れがちである。
同様に、3Dグラフィックス性能もあまり期待してはいけない。本来であれば「3DMark2001SE」のベンチマーク結果も掲載したかったのだが、残念ながら128Mバイトのメモリ、さらにビデオRAM共用という環境では測定を行うことができなかった。つまり、その程度の性能しか有していないのである。
パフォーマンス的にみると、WinBook WL2130は、価格は安いが性能もそれなりのパソコンとして割り切るべきであろう。ただし、これを悪い意味として捉えないでいただきたい。外出先で普通に使用するパソコンとしては、十分に活躍が期待できる製品である。これまでは、必要以上に高スペックなパソコンしか選択肢がなかったと感じているユーザーも多いであろう。そういった方々にとって、安い価格で購入できるモバイルノートPCは何よりも大きな魅力となるはずである。
[相澤裕介, ITmedia]
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