P-Review：これが東芝の旗艦ノートPCだ！−−GeForce FX Go5600とクリアパッド採用

　Pentium 4-M-2.5GHz、GeForce FX Go5600、ツヤツヤの15型UXGA液晶、「クリアパッド」を搭載した、東芝の最上級ノートPC「DynaBook G8/U25PDDW」が5月24日に発売となる。そこで、今回は本モデルの初インプレッションを紹介しよう。

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「DynaBook G8/U25PDDW」（クリックすると拡大します）

　東芝は、個人ユーザー向けのハイエンドノートPC「DynaBook G8」シリーズ4製品を5月24日から順次発売する。そこで、今回はDynaBook G8シリーズの中でも、最上位モデルとなる「DynaBook G8/U25PDDW」の初インプレッションを紹介しよう。

　本モデルの特徴は、ノートPC用最新・最速のCPUであるモバイルPentium 4-M-2.5GHzや、米NVIDIAのノートPC用最新・最速グラフィックチップ「GeForce FX Go5600」、ツヤツヤの15型UXGA液晶ディスプレイを搭載したこと。また、最上位モデルだけに搭載された機能として、カレンダーや電卓、世界時計、アニメーションなどをタッチパッド（液晶）部に切り替え表示できる機能「クリアパッド」を装備する。それでは、先代のフラッグシップモデル「DynaBook G7/U24PDDW」(2003年2月発売)からの強化点および変更点を中心にレビューしていこう。

※本レビューでは、DynaBook G8/U25PDDWの試作機を利用しているため、製品量産機と異なる場合があるかもしれない。その点はご了承していただきたい。

フラッグシップモデルの強化ポイント！

　まず、CPUは従来モデルより100MHz高速で、インテルのノートPC向け最新・最速プロセッサであるモバイルPentium 4-M-2.5GHzを搭載した。ちなみに、下位モデルでは、同2.0GHzを採用。チップセットは、G8シリーズのいずれもIntel 845MPで、G7シリーズと同じ。

　ハイエンドユーザーが重要視するグラフィックチップは、米NVIDIAのノート向け最新・最速となるGeForce FX Go5600で、64Mバイトのビデオメモリ（DDR SDRAM）を備える。GeForce FX Go5600は、製造プロセス0.13μm、動作クロックが最大350MHzで、もちろんDirectX 9.0をサポートしている。バーテックスシェーダ 2.0+、ピクセルシェーダ 2.0+に対応し、従来のGeForce 4 Goに比べて約2倍のパフォーマンスを発揮するというスグレモノだ。

　ハードディスクドライブ（Ultra ATA/100）は、20Gバイト増量の80Gバイトとなった。

DynaBook G8を開く（クリックすると拡大します）

　ディスプレイは、ツヤツヤの「Clear SuperView液晶」をG8シリーズの全モデルに採用。一般的にツヤのある液晶ディスプレイは、映像を鮮明に表示できる半面、映りこみが気になってしまうケースもあるが、G8のClear SuperView液晶では映りこみを抑えているという。なお、今回利用した試作機の液晶パネルには従来と同じものが装着されていたため、液晶の鮮明度や映りこみ具合などは残念ながら視認することができなかった。15インチの液晶サイズや、最大解像度がUXGA(1,600×1,200ピクセル)表示対応といったスペックは前モデルと一緒。

　無線LAN機能は、従来のIEEE802.11bに加え、最大通信速度54MbpsのIEEE802.11aもサポートした。そのほかのネットワーク機能はG7と共通で、10BASE-T/100BASE-TX Ethernet、56kbps対応ファクスモデム、Bluetooth 1.1、IrDA 1.1準拠の赤外線通信機能を備える。

　バッテリ駆動時間は、CPUやビデオチップのクロックアップ、新採用のクリアパッドなどのためか、従来モデル比0.4時間マイナスの2.6時間となっている。より高クロック化されたハイパワーマシンなだけに、筐体の底面温度の熱さもちょっと気になった。

[高柳政弘, ITmedia]

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