総合評価コメント

　アップルコンピュータが満を持して放ったモバイラー向けG4マシンの「PowerBook G4 12"」は、現行のラインナップで最小かつ最軽量。横幅はバイオノート505と同じで、奥行きは1スピンドルノートPCの「ThinkPad X31」よりも小さい。約2.09kgの重量も、2スピンドルノートPCとしては優秀な部類だ。価格も22万9,800円（直販価格）と手頃。Macユーザーだけでなく、Mac OS Xに関心を示しているWindows系ユーザーにもアピールする製品といえるだろう。→レビュー本文

評価のポイント

アルミニウムボディは、デザインもすっきりしており、どんな場所でもマッチする。重量は2.09kgあるが、30mmの厚さは2スピンドルマシンとしては薄型でスタイリッシュ。本体の角が丸められており、鞄に出し入れする際に引っかからない。

PowerPC G4 867MHzを搭載し、Mac OS Xも軽快に動作する。PC2100対応のDDR SDRAMメモリは最大640Mバイトまで増設可能。グラフィックスにはNvidiaのGeForce4 420 Goを搭載しており、3Dグラフィック性能も申し分なし。

本体サイズは小さいものの、フルサイズのキーボードを搭載している。ベース部分の剛性も高く、打鍵感は良好。トラックパッドも使いやすい。ただし、2.5型HDDが収められた左側のパームレストが使い方によってはかなり熱くなる点に関しては、早急な対応をお願いしたい。

USB、FireWire（IEEE1394）などひと通りのインタフェースは揃っている。オプションでIEEE802.11g準拠の無線LANに対応する。ただし、PCカードスロットが非搭載な点は不満。

公称バッテリ駆動時間は5時間で、モバイル用途でも十分実用的。大容量バッテリは用意されていないが、付属しているのと同じ47W時のリチウムイオンバッテリを追加購入することにより、合計10時間までバッテリ駆動できるようになる。バッテリは、スリープ状態での交換が可能。

ベンダー製品担当者からの一言

「PowerBook G4 12"」は、コンパクトですっきりとしたアルミニウム合金のデザインにG4プロセッサ、最新のアーキテクチャと高速グラフィックスGeForce4を搭載し、オプションで54Mbpsの次世代高速ワイヤレス、AirMac Extremeにも対応します。またセンタースピーカーを加えた3スピーカーのサウンドシステムでデジタルミュージックやDVDビデオも楽しく再生できるオールインワンのノートブックです。（アップルコンピュータ　広報部）

スペック

[赤坂賢太郎, ITmedia]

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