> レビュー		2003年6月2日　09:00 PM 更新

最高の写真画質を持つコンシューマー向けハイエンドインクジェット
キヤノン　PIXUS 950i（2/3）

前のページ

2plの超微小ドロップと圧倒的ノズル数で画質とスピードを両立

　キヤノンの「PIXUS 950i」は、2002年の年末商戦に向けて発売された同社のハイエンドインクジェットプリンタ。全弾2plという超微小ドロップを正確に吐出することで画質を向上させ、ノズルを多数配列することで画質とスピードを両立した機種だ。

　PIXUSシリーズのヘッドは、半導体の製造技術として使用されているフォトリソグラフィを応用したヘッド製造方法を駆使して作られている。PIXUS 950iのヘッドは、2plの超微小インクドロップを吐出する微小な吐出口を1色に対して256ノズル×2列＝512ノズル、全色で3072ノズルという圧倒的なノズル数を持っている。

　イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色インクによる階調表現力アップに加え、インクドロップを超微小化することで、さらなる高画質を目指している。さらにその高画質を、ノズル数を増やすことでハイスピードを維持したまま出力しようというのが本製品だ。

　高解像度写真データの転送がプリンタの印字スピードに影響を与えないよう、UEB 2.0のハイスピードモードに対応した高速転送ポートも備えている。USB1.1対応ポートもあり、どちらもUSB1.1ポートとして使用可能だ。

シルバーを基調とし、狭い室内に置いても圧迫感を与えないコンパクト設計だ

※カメラ位置などの関係で、実際のサイズとは違った見え方になる場合があります

---

未使用時はコンパクトな本体だが、給排紙トレイを広げると、意外と設置面積が必要だ。購入時は使用時のサイズも考慮するといいだろう

※カメラ位置などの関係で、実際のサイズとは違った見え方になる場合があります

---

イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、ライトマゼンタ、ライトシアンの6色、すべてが独立タンク。インクの交換も簡単

---

インタフェースは、USB2.0ハイスピード対応ポート（上）と、USB1.1対応ポート（下）が1つずつある

高画質写真をハイスピード出力

　PIXUS 950iは、6色インクとインクドロップの超微小化で写真画質のさらなる向上を果たした機種。その実力を検証しよう。

[田中裕子, ITmedia ]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 2/3 | 次のページ

---