> レビュー		2003年6月2日　09:00 PM 更新

最高の写真画質を持つコンシューマー向けハイエンドインクジェット
キヤノン　PIXUS 950i（1/3）

	総合評価 8 画質（写真） 10 画質（Web、イラスト、文字） 7 速度 8 付加機能・性能（実用プリント） 8 付加機能（フォトプリント） 9 コストパフォーマンス 7 レイティングポリシー

評価のポイント

画質（写真）

　全弾2plの超微小ドットと6色インクで描いているため、肉眼では粒状感を全く感じない。色味も自然で、記憶色がきれいに表現されている。写真画質は文句なし。

画質（Web、イラスト、文字）

　染料インクなので、モノクロテキストは若干にじみがあり、黒の濃さも顔料インクには劣るが、文字のがたつきは少なく、良い画質。カラー画像も色は薄めだが、実用レベルだ。

速度

　普通紙への出力は、モノクロテキスト印字に関してはやや遅め。ただし、普通紙へのビジネス文書や地図サイト出力、デジカメ写真の出力など、グラフィックが入った場合のスピードは速い。専用紙へのきれいモード出力でもストレスを感じない快適なスピードだ。

付加機能・性能（実用プリント）

　給紙音、特に小サイズ紙は給紙音、印字音が共に静か。サイレントモードも備えていて、サイレント設定が時間指定できるのもいい。CD-Rプリントのセッティングも比較的簡単だ。

付加機能（フォトプリント）

　付属ソフトが豊富。デジカメ写真をまとめて出力したり、プリクラのようなプリントをしたりなど、写真を加工し、楽しく出力するためのソフトが豊富に付属している。

コストパフォーマンス

　機能が豊富で、とにかく写真画質が銀塩写真と区別がつかないほど美しく、文句なしのハイエンド性能を備えている。ただし、低価格複合機などの登場もあり、実売価格が3万円台半ばと高めなのが残念。

総合評価

　デジカメプリントや画像を使った出力に最適の機種。全弾2plの超微小ドットと6色インクで描いているため、肉眼では粒状感を全く感じない。色味も自然で、記憶色がきれいに表現されている。写真画質は文句なし。付属ソフトも充実している。実売価格が3万円台半ばと高めだが、画質にこだわりたい人にお勧めの製品だ。

ベンダー製品担当者からの一言

　最高の写真画質を追求したPIXUSシリーズのフラッグシップモデル。最高4800dpiの高解像度と2plの極小ドロップレットでの出力を実現しています。画質の向上を図りながら超高速で印刷可能です。また、CD-Rダイレクトプリント機能も搭載しています。（キヤノン販売 広報部 徳重義弘）

主要スペック

インク構成	6色（Y/M/C/PhotoM/PhotoC/BK）、全色染料
最大解像度	4800×1200dpi
最小ドロップサイズ	2pl（全弾2pl）
インクカートリッジ	全色独立タンク方式
対応用紙サイズ	L版−A4
インタフェース	USB2.0×1、USB1.1×1
サイズ（W×D×H）	418×274×160ミリ
重量	約5キロ

[田中裕子, ITmedia ]

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