> レビュー 2003年6月4日 07:30 PM 更新

カラーFAXコードレス留守番電話機がルーツのインクジェット多機能機
ブラザー工業 MyMio MFC-150CL(2/3)


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家庭向けカラーFAXコードレス留守番電話がPCにつながった

 家庭向けFAX留守番電話機で高いシェアを誇るブラザー工業が発売したインクジェット複合機が、本機「MyMio MFC-150CL」である。インクジェット複合機の多くは、PC向けプリンタを出発点としているものがほとんどだが、本機はその生い立ちからして(PCユーザーから見れば)特殊な製品と言えるかもしれない。

 そのルーツからも分かるように電話機能が充実しており、コードレス子機が1台付属している。デザインを見ても、いわゆる事務機的な複合機のイメージはなく、家庭用FAXそのもの。このあたり、何を重視するかが本機を評価する上でのポイントとなりそうだ。

 電話機能は最大99件までのデジタル録音が可能な留守電機能に加え、受話器やコードレス子機をPCのハンドセット代わりとして利用できる。ただし、この機能はUSB経由で接続されるのではなく、一般的なオーディオケーブルで接続するもの。つまり、受話器や子機のマイク部分とスピーカー部分を、それぞれPCのマイク入力、ヘッドフォン出力に接続することで実現している。アプリケーションに依存しない点はメリットと言えるだろうが、子機上にあるテンキーでインターネット電話をかけるといった機能は持っていない。


受話器用モジュラージャックの脇にパソコン接続用のオーディオ入/出力ポートがある

 FAX機能も、電話機能とともにブラザーの得意とするところ。カラーFAXも可能なG3対応だが、自動原稿送り装置は装備されていないため、FAXマシンとしての機能性には疑問も残る(メモリにあらかじめ原稿を読み取っておくことで複数ページを送信することは可能)。

 もちろん、接続しているPCから直接FAX送信することもできる。本機のドライバをインストールすると、Windowsにプリンタドライバが組み込まれる。ユーザーは通常のプリンタと同じように印刷を指示するだけで送信が可能だ。

本体サイズは462(W)×430(D)×160(H)ミリ、重量は約8.3キロ。もともと本体の高さが低いため、スキャナカバーを全開にしても40センチ以内で収まる

※必要スペースの目安となるように、可動部を全開にして撮影しています。また、カメラ位置などの関係で、実際のサイズとは違った見え方になる場合があります

プリンタとスキャナの性能が大きな課題

 本機のプリンタ部は、独立タンク式の4色インク採用のインクジェットプリントエンジン。本体の高さを低くするため、プリントヘッドとインクタンク部分を分離し、チューブでヘッド部分へと導くようになっている。普通紙への印刷では、比較的コントラストが高く、良好な絵柄を出力してくれる。一般的なビジネス文書や雑誌のコピーをするうえでは、十分な品質と言えるだろう。

[本田雅一, ITmedia ]

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