> レビュー 2003年6月23日 11:34 PM 更新

完成度が高まった“ブックマークデジカメ”――「サイバーショット U30」レビュー(1/2)

サイバーショットUシリーズの新製品「サイバーショット U30」。新デザインのボディや新液晶ディスプレイの採用、新機能の追加など、完成度が高まった超小型・軽量デジカメの“発売直前レビュー”をお届けしよう。

 2002年6月に鮮烈なデビューを飾った手のひらサイズのコンパクトデジカメ「サイバーショット U10」は、カシオ計算機のEXILIMシリーズともに“いつでもどこでも持ち歩けるウェアラブル機”というデジカメの新ジャンルを築き上げた。市場での人気も高く、2002年11月には、120万画素から200万画素に高画素化した「サイバーショット U20」が登場し、今年2月には女性ユーザーをターゲットにした明るめのボディカラー(春季限定)も追加されるなど、幅広いユーザー層に支持されている。

 そのサイバーショットUシリーズの新製品「サイバーショット U30」が、今週末(6月27日)に発売される。新デザインになったボディや視認性に優れた新液晶ディスプレイの採用、新機能の追加など、さらに完成度を増した超小型・軽量デジカメの“発売直前レビュー”をお届けしよう。


サイバーショットUシリーズの新製品「U30」

 200万画素機のU20は、U10からCCDを変更しただけというマイナーチェンジ版だったが、今回のU30は新形状のボディデザインを採用するなど、U20から大幅な変更が加えられた。


新しいボディデザインを採用

 U10/U20は84.5(幅)×39.8(高さ)×28.6(奥行き)ミリで重さが約87グラムというサイズだったが、U30は約85(幅)×40.3(高さ)×29.7(奥行き)ミリで重さが約89グラムと、ほんのわずかだが大きさ・重さが増えている。


U30(左)とU10(右)のボディ形状の違いを比較。カラーリングの違いからか、サイズが増えたはずのU30の方が小さく見える

 新ボディで目を引くのが、スライディングレンズカバーにある丸い窓のようなもの。光の加減で青みがかって見えるこのワンポイントは、デザイン的にも高級感を演出しているのだが、これは単にミラー仕上げを施しているわけではなく、“のぞいた顔がちゃんと映る凸面鏡”になっている。

 カンの鋭い読者はすでに気付いたかもしれないが、この凸面鏡は“自分撮り”の際にフレーミングの目安になるのだ。レンズを自分に向けたU30を片手に持って、丸い鏡面に自分を映してシャッターを押せば、背面の液晶ディスプレイを見ずに撮影が行える。U30の焦点距離は35ミリフィルム換算で33ミリと広角なので、自分撮りも片手を伸ばした程度で自分を含めて2〜3人はフレーム内に収まる。


スライディングレンズカバーに装備されている丸い窓は、“自分撮り”する時に便利な凸面鏡。不思議なことに、ソニーの発表資料や製品紹介ページの中では、この凸面鏡について触れられていない。“自分撮りに使える”というのは、筆者の勝手な想像なので、あくまでも“フレーミングの目安”として自己責任で活用してください

格段に見やすくなった新液晶ディスプレイ

 従来のサイバーショットUシリーズ(U10/U20)は、屋外での利用をメインに考えているためか、外光に強いといわれている反射型の液晶ディスプレイが採用されていた。だが、コントラストが低いため画面全体が白っぽく見えてしまい、お世辞にも視認性がいいとはいえなかった。

[西坂真人, ITmedia ]

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