> レビュー 2003年6月23日 11:37 PM 更新

完成度が高まった“ブックマークデジカメ”――「サイバーショット U30」レビュー(2/2)


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 U30では、外光を利用して表示する反射型液晶とバックライトの透過光で表示する透過型液晶の両方の特徴を備えた「ハイブリット液晶」を新たに開発。屋内でのコントラストを従来比約3倍に向上させている。見比べてみると、画面の白っぽさが改善されたほか、コントラストが高まったことによって画像の色再現性も良くなっているのが分かる。


左が従来タイプの液晶を搭載したU10、右が新開発のハイブリッド液晶を搭載したU30

 小型・軽量ボディを目指したUシリーズは、その代償として液晶ディスプレイが携帯電話よりも小さな1インチというサイズになっている。総画素数も約6.5万画素しかなく、撮影画像のピントが合っているかどうかをプレビュー画面で確認するのが非常に難しかった。

 U30には、画像確認時の便利機能として、静止画再生時に画面の中央部を拡大できる「拡大再生機能」が備わった。倍率は2.5倍と5.0倍から選択でき、撮影画像のピント確認などに効果を発揮する。ただし、拡大できるのは中央部のみで、2.5倍/5倍の拡大エリアを上下左右へ移動させることはできない。中央部に被写体が写っていない画像のピント確認には注意が必要だ。


拡大エリアの上下左右移動はできないため、中央部に被写体が写っていない画像のピント確認は注意が必要だ

“日常風景をブックマーク“できるU30

 レンズやCCD(1/2.7型有効200万画素)はU20と同じで、自然な発色感が特徴だった撮影画像の“画作り”にも大きな変更はない。F2.8と比較的明るめで焦点距離33ミリ(35ミリフィルム換算)と広角なレンズは、露出やフレーミングをあまり気にせずに済む。“日常風景をブックマークする“ように、気軽にサッと取り出してすぐに撮影できるのがU30の魅力だ。


蛍光灯下の室内で撮影(1/25秒、ISO100、F2.8、フラッシュなし)。自然な発色感


屋外(小雨→曇天)で撮影(1/30秒、ISO100、F2.8、フラッシュなし)。左側に白い柵が見えるが、小型・軽量ボディを生かして柵越しに片手でラフに撮影してもこの程度は撮れる。


屋外(曇天)で撮影(1/50秒、ISO100、F2.8、フラッシュなし)。マクロ撮影は10センチまで近寄れる


メディアはメモリースティック(PROにも対応)。単4形ニッケル水素充電池のほか、アルカリ乾電池も使用可能。付属の充電器を使った充電時間が、約13時間(U20)から約6時間と大幅に短縮した

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▼ PCUPdate: サイバーショットU DSC-U30

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[西坂真人, ITmedia ]

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